ルーヴル美術館展

昨日、国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展」を観に行ってきました。
先週、有働アナが民放初出演した日テレの「その顔が見たい」という特番で、ルーヴル美術館を貸切って撮影していたので、興味があったのです。

大抵の場合、テレビで展覧会について取り上げると、混雑するのですが・・・思っていたほど混んでいませんでしたね。
チケット売り場での混雑を予想して、乃木坂駅の臨時売り場で入場券を買い、朝一番で観に行ったためか・・・開場前に少し並んだだけですみました。

今回の展覧会は、「ルーヴルの顔」というコピーがついているように、肖像をテーマに作品を集めています。
古い物では、エジプトの棺に描かれた絵なんかがあり・・・写真が発明される前に、個人の面影を残そうとすると、肖像画や石像などしか手段が無かったので・・・リアルに描く事が要求されたのが良く判ります。

そんな中、ナポレオンが実物よりも、見栄えが良いように盛って描かせていたのが、ユニークで・・・デスマスクを含め、幾つもの作品が並べてあり、比べる事ができたのが面白かったです。

そういえば、上記の番組で、有働アナが実物のナポレオンがイメージと違っていたなんて言っていました。
さらに、有働アナはマリー・アントワネットの胸像を見たとき、ベルサイユのバラなどの印象があり、想像していたほど美人でないと語っていましたが・・・当時は、母性というのが尊ばれていたので、マリー・アントワネットも、母親らしく描かれる事が多かったみたいです。

そういえば、今回の目玉の一つである、ヴェロゼーネの「女性の肖像」・・・いわゆる「美しきナーニ」ですが・・・モナリザに匹敵する美女なんて言われますけど、個人的には、ちょっと太目じゃないか?と、思っていました。
それが、解説を読んだら・・・決まった女性を描いたのではなく、理想の母性を描いたものらしいので・・・思わず、納得しました。
ちなみに、美女といえば・・・横に展示してあるエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの「スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」の方が・・・個人的に好みです。

といった感じで・・・沢山の作品が展示されていて、結構見ごたえがありましたが・・・これは凄い、と思う物は少なかった印象でした。
それにしても、こうやって見ると、人間の顔って、千差万別あるなぁ・・・個々の性格が表れていて・・・リンカーンの名言にあるように、自分の顔に責任を持たなければいけないかも・・・なんて、思ってしまいました。

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