一時帰宅

昨日は、長い期間介護されてから亡くなるネンネンコロリについて書きました。
日本は、海外の国に比べると、ピンピンコロリよりネンネンコロリの率が高いそうです。

今日は、特別養護老人ホームに入所している母の外出許可をもらっていたので、家に連れて帰ってきました。
幸い、天気が良かったので、車椅子をのんびり押してきたのですが・・・久しぶりの外出なので、母も嬉しそうでした。

ところが、疲れていたのか、家に入ると、車椅子に乗ったまま寝てしまいました。
しばらくしたら、目を覚ましたので、とろみを付けたジュースやプリンを食べさせたのですが・・・途中で、うつらうつらと居眠りをしてしまいます。

母が好きなテレビ番組を録画したものを見せたり、昔のアルバムを見せたりして、気をひこうとしたのですが・・・やはり、睡魔に勝てないみたいで・・・目を開けていても、ぼーっとしています。
久しぶりの帰宅なので、あれこれ用意していたのですが・・・すっかり、拍子抜けしてしまいました。

前回、帰宅した時は、懐かしそうに家の中を見渡したりしていたのですが・・・今日は、あまり興味を示しません。
認知症が進行して、忘れてしまったのか?と思ったのですが・・・「覚えている?」と訊くと頷くので・・・単に興味が無くなってしまったのかもしれません。

そんな感じで、夕方になったので、特別養護老人ホームに連れて帰ると・・・なんとなく、嬉しそうな感じ・・・
ずっと暮らしているので・・・今となっては、我が家より居心地が良いのかもしれません。
どうやら、家に連れて帰れば喜ぶだろうなんていうのは、私の勝手な思い込みだったようです。

そういえば、高齢者になると、幸せを感じるようになるという話を聞いた事があります。
特に、老衰で亡くなるような場合、死ぬ前は幸せだとか・・・自宅で死にたいとか、ピンピンコロリが良いとかいうのは、そんなに歳をとっていない方の思いで・・・意外と、幸せを感じるような高齢者になると、そんな事は、どうでも良いのかもしれませんね。