ダークネット?

ニュースで、NTTがイスラエルのケラ社と提携してダークネット対策を行うと言っていました。
東京オリンピックに向けて、企業のセキュリティ意識が高まっているのに、対応するようです。

ダークネットって、噂で聞いた事があったのですが・・・急に現実になってきて驚きました。

ニュースでは「ダークネットは、検索サイトで探しても見つからないのが特徴です。特定のソフトを使ったり、専用のパスワードを入手したりしないと閲覧や書き込みができず、世界中の犯罪者が悪用しています。」と言っていました。
調べてみると、どうやら未だ割り当てられていないIPアドレス空間のようで・・・DNSで引くことができないため、通常のインターネットの使用方法では、接続できないみたいですね。

・・・で、このダークネットを舞台に、盗まれたIDやパスワード、コンピュータ・ウイルス、武器、麻薬などが売買されているそうで・・・日本の偽造クレジット・カードもあり、日本の偽造パスポートは700ドルだそうです。

また、イスラエルのケラ社は、イスラエル軍のサイバー部隊や諜報機関モサド)の出身者で構成された会社で、AIを使った独自システムでダークネットを監視しているそうです。

どうやって、企業向けの商売をしているのか?と、疑問に思っていたら・・・どうやら、契約した企業に関するメールアドレスやパスワードがダークネットに流れていたら、それを企業に通報するそうです。
もっとも、それ以外の、漏れた企業秘密とか、どこまで見つけ出す事ができるのか?って、ちょっと分からないですね。
ちなみに、NTTは顧客企業のセキュリティ意識の高まりに対応でき、ケラ社はNTTを足掛かりに日本国内の顧客を増やす事を見込んでいるとか・・・

ケラ社の社員が「日本がこの分野でイスラエルに追いつくには時間がかかると思う。」と言っていましたが・・・残念ですが、確かに日本はセキュリティの分野では遅れているのが現状みたいです。
もっとも、これは悪意のある人が少ない人を信用できる社会だったという事の表れなのかもしれません。
しかし、平和の祭典オリンピックにより、訪日外国人が増えて犯罪が増える事が予想され、海外からサイバー攻撃の標的になるケースも増える事が予想されているなんて、ちょっと皮肉な感じがします。