弘前

昨日は、特別養護老人ホームに入所している母を、外出許可をもらって、家に連れ帰ったことを書きました。
連れ帰ったのは、お坊さんがお盆のお経をよみに家にやってきたからで・・・なんとなく、母も嬉しそうで良かったです。

そういえば、お坊さんがやって来るのを待つ間に、録画していたブラタモリの番組を、母に見せていました。
何故ブラタモリかというと土曜日に放送された番組が、弘前を取り上げていたからです。

私は、津軽広域連合との仕事をしたことがあり、そのとき弘前を訪れたのですが・・・すっかり、気に入ってしまったのです。
なんでも、江戸時代の津軽藩の城下町は弘前で・・・明治維新後もしばらくは県庁所在地は弘前だったそうですが・・・港がある青森が繁栄したので、県庁が移ったとか。
そのせいか、江戸時代の武家屋敷や明治の洋館などがそのまま残っているのが、実に良いのです。

当時、未だ元気だった母にその話をしたら・・・母も行きたがったので・・・旅行に連れていったのです。
その時のルートは、新幹線で角館経由で秋田まで行き一泊し、翌日、「リゾート白神」号で五所川原まで行き、
津軽鉄道に乗り変えて金木まで行き、太宰治の「斜陽館」を見学し、五所川原まで戻って弘前へ行ったのです。

弘前に着いたのは夕方で、綺麗な岩木山のシルエットが見れたのですが・・・翌日、弘前観光をしたときは生憎の小雨でした。
母も、すっかり弘前の街並みを気に入ったのですが・・・唯一の心残りが、綺麗な岩木山の山容を見れなかったこと。
それで、もう一度弘前に行って、ちゃんと岩木山を見たいと言っていたのですが・・・正常圧水頭症を発症して、かなわぬ夢となってしまったのです。

そんなわけで、ブラタモリの番組には、岩木山弘前の街並みなんかが映っていたので、母に見せたかったのです。
ちなみに、母の反応は・・・・最初は興味が無さそうでしたが・・・しばらくすると、もっとテレビの近くに連れていってくれ、と言って、真剣に見ていたので・・・良かったです。