景気回復?

昨日は、夜も家に帰らないデイサービス「お泊りデイ」が増えている事について書きました。
無許可の老人ホームにあたるのですが・・・特別養護老人ホームに入れず、有料老人ホームの料金が支払えない老人の受け皿になっているそうです。

子供の貧困の増加が問題となっていますが・・・相変わらず、高齢者の貧困も深刻なようです。
先日、現在、戦後3番目の長さの好景気だという、内閣府の発表がありましたが・・・とても信じられません。

なんでも、平成24年12月から続く景気回復が、バブル期の期間を抜いたそうです。
ちなみに、一番長いのが「いざなみ景気」、二番目が「いざなぎ景気」だそうです。

実感に乏しいのは、GDPの伸びが、いざなぎ景気では11.51%、バブル景気は5.58%だったのに対し、今回の景気は1.26%しかないからだそうです。
ちなみに、厚生労働省調査の実質賃金は、いざなぎ景気は1年あたり8.2%上昇、バブル景気は1.5%上昇したのに対して、今回は0.6%下落しているそうです。

つまり、景気回復の恩恵が消費者にいきわたっていないという事なのですが・・・
確かに、輸出企業は潤ったと思いますが・・・輸入品の物価は上がってしまいました。
マイナス金利で、住宅ローンの利子が下がった事により、一見、不動産業界は良さそうですが・・・人口は減っているし、賃金も減っているので購入者も限られています。

つまり、景気回復が消費者にいきわたっていないというだけでなく、儲かっているのは一部の業界だけで、ここでも格差が広がっているようです。
そして、最悪なのが、アベノミクスの効果がカンフル剤的なものなので・・・将来的な見通しが、まったく立たないという事です。

内閣府による、景気が回復しているなんて発表は・・・加計学園の「総理の御意向」文書における、文部科学省内閣府の調査結果に相違があったように・・・発表自体に忖度があって、単にアベノミクスの効果を強調したかったのではないか?なんて思ってしまいました。