ティラノサウルスの羽毛

昨日は、反抗期の子供がキレたり、妻が夫にキレたりするのは、子供や女性の脳の活動による影響によるという事を書きました。
どうやら、人類の太古の生活に合うように脳は働くようになっていて、すっかり変化した現在の生活には対応していない事がキレる要因だそうです。

太古といえば、少し前のニュースで、やっぱりティラノサウルスには羽毛が生えていなかったというものがありました。
なんでも、ティラノサウルスと同種の恐竜の皮膚の化石を調べた結果、ほとんどから羽毛でなく、うろこの皮膚だった事が判ったそうです。

そもそも、ティラノサウルスに羽毛が生えていたという説は、ティラノサウルスの祖先に当たる恐竜の化石で羽毛の痕跡が発見されたからなのですが・・・大型の恐竜は身体を温めたり飛んだりする必要がないため羽毛は必要なかったとも言われてていたそうです。

つまり、ティラノサウルスは進化の過程で、一旦、獲得した羽毛を棄て、うろこの皮膚になったという事です。
なお、研究結果によれば、すべてうろこになったのではなく、背中に羽毛が残っていた可能性もあるそうです。

最近、テレビなどで羽毛の生えたティラノサウルスのCGが使われていて・・・なんか鳥っぽくて変な感じでしたが・・・やはり、うろこの皮膚の方が、獰猛な肉食恐竜のイメージに合っていますね。

そういえば、昔、子供がカラフルな水玉模様の恐竜の絵を描いて母親に叱られた事に対して、学者が、恐竜がどんな色をしていたかは判らないと言った話を読んだ記憶があります。
なんでも、灰色や茶色という想像図の恐竜の色は、現在の爬虫類から類推して描かれたものですが・・・恐竜は保護色で身体を隠す必要が無かったので、カラフルな色をしていてもおかしくないとか。

これまで常識と思っていた事が、確実でない場合も多く・・・今回のうろこの説も、覆されないともいえないし・・・どうも、固定観念にとらわれると良くないみたいですね。
新しい説にすぐに飛びつくのではなく・・・少し余裕を持って、色々な新説が登場するのは面白い、と思うような心構えでいた良さそうです・・・CGを制作する人は、大変でしょうけど。