キレる高齢者

昨日は、認知症患者の行動について「徘徊」という言葉を使わなくなっている事について書きました。
認知症の方は、意味もなくうろついているのではなく、目的を持って外出したが帰り道が判らなくなっているだけなので・・・徘徊という言葉は認知症患者の立場を理解していないからだそうです。

そういえば、認知症と関係はありませんが・・・キレる高齢者が増えているという話がありました。
なんでも、2015年の刑法犯の年齢では65歳以上が最も多く、特に暴行・障害の件数が20年前の20倍になっているそうです。
暴行・障害にまで至らなくても、相手をののしったり、嫌がらせをする高齢者が増えているとか・・・

この原因のひとつとして、ITの進歩による急激な環境の変化が挙げられています。
ITの進歩についていけず、便利さを享受できないため、不満が溜まっていたり・・・そんなことも出来ないのか?というように、周囲に馬鹿にされているように感じてしまっていたりするようです。

高齢者たちが生きてきた時代は、品物はお店で店員の説明を受け現金を払って買うものでした・・・しかし、今はネットで調べて予約し購入するようになりました。
例えば、以前、街の本屋さんが無くなっている事を書きましたが・・・ネットを使えなければ、本も買えなくなっているのです。

また、先日も書きましたが、日本のオジさんは世界一孤独だと言われるように、周囲とのコミュニケーションが無くなっている事も問題です。
かつては、年寄りはその経験や知識から、周囲から敬われる存在だったのですが・・・今は経験や知識を活かす事は出来ず、無視される存在になってしまったという事です。

これからは、高齢者の数も増えますから・・・キレる高齢者についても、その立場を理解して、対応をするようにしなければいけないですね。

また、私なんかも、孤独なオジさんになりそうなのですが・・・技術の進歩に遅れないよう努力し、周囲から取り残されないようにして・・・キレる高齢者にならないようにしなければいけませんね。