お客様は神様?

昨日は、価格競争が激化して、品質やサービスの劣化とか生産者の廃業が増加している事について書きました。
デフレの影響かもしれませんが、消費者が価格の安さを重視する傾向が強まった事も要因に思えます。

日本は品質やサービスが充実している事で有名ですけど・・・将来は、品質やサービスを落とした業者が生き残って、中国のような感じになってしまうのでしょうか?

ちなみに、サービスが充実している影響で、クレイマーが増えているという話があります。
「お客様は神様です」という言葉で、自分が偉いと勘違いしてしまうそうです。

お金を払うから偉いと言っても、店員に土下座をさせるほど、沢山のお金を払っているのでしょうか?
お金(賽銭)を貰う方が神様だなんていう、皮肉を言う人もいます。

以前、有吉弘行さんが、「『お客様は神様です』ってお前が言うな!それはお店側が言うんだ。客が言うなよ。『私は神様だ』って、頭おかしいだろ!」と、TVで言っていましたが・・・まったく同感です。

そういえば、一昨日、テレ朝の「しくじり先生 俺みたいになるな!」という番組で、脳科学者の茂木健一郎氏が「日本のお笑い界はオワコン」と、ツィートして大炎上した事を取り上げていました。
ちなみに、この件について、有吉弘行さんは「お笑いを批評するのに『オワコン』という言葉を使っているのがダサ過ぎ」と言ったそうです。

番組では、出演していたお笑い芸人達が、茂木健一郎氏に非難を言うシーンもあって・・・恐らく自分の仕事に誇りを持っているからなのでしょうけど・・・ちょっと見苦しかったです。

そもそも、「お客様は神様です」というのは、歌手の三波春夫さんの言葉だそうで、客席に来た聴衆に対して「神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。」という意味だそうです。

昔のお笑い芸人は、観客を大事に扱ったのですが・・・最近のお笑い芸人は、観客がギャグを言ったりすると、観客を素人扱いをします。
芸という意味では、昔の芸人にははるか及ばないくせに・・・どうも、最近の芸人は、もてはやされたせいか、自分は偉い、と勘違いしているような気がします。

茂木健一郎氏のツィートも問題がありますが・・・偉いと勘違いしている芸人にも問題があるような気がします。
はたして、観客を神様だとみて、完璧な芸を心がけて披露している人がいるのでしょうか?