良い音のする新しいギター

昨日は、銘記ストラディバリウスと現代のヴァイオリンを比べたところ、聴衆は現代のヴァイオリンの音色の方に高い評価を与えたという調査結果が出た事について書きました。
この結果について、研究チームは両者の音色について、一般に信じられているほど差がなかったのかもしれない、と述べたそうです。

ギターに関していうと、新しい楽器とオールドの楽器では、明らかに音色に違いがあります。
もちろん、新しいギターでも素晴らしい音がするものはあるのですが、それはオールドとは違う新しい音で、けっして同じ音ではありません。

したがって、聴衆が現代のヴァイオリンの音色を好んだのは、古いストラディバリウスと差がない音がしたというわけではなく、古い音よりも新しい音を好んだというだけのような気がします。

ちなみに、オールドのギターは、プレミアがついて高くなっていると思われていますが・・・それが売り出された時も、庶民が手の出るような価格ではなく、プロ・ミュージシャンやお金持ちにしか買えないようなものだったのです。

それだけ、良質の材料を使って、職人が手間暇かけて制作していたのです。
もちろん、今より木工技術の熟練職人は多くいたので人件費はそんなに高くなかったでしょう・・・さらに、良質の木材も豊富にあり価格も安かったでしょう。
したがって、今、同じ物を作ろうとすると、とてつもなく高価になってしまいます。

おそらく、ヴァイオリンも同じで、ストラディバリウスが売り出されたときも、とても庶民の手が出るような価格ではなかったでしょう。
もちろん、今の取引価格はプレミアがついていますが・・・・同等なものを作ろうとすると、とてつもなく高価になると思います。
はたして、今回の調査に使った、現在のヴァイオリンとは、どんなものだったのか?気になりますね。

ところで、私はヴィンテージ・ギターが好きなのですが・・・良い音がする新しいギターも持っています。
それは、Nik HuberのFlying Dorphinというギターです。

Nik Huber氏はドイツで何代も続く家具職人の家系に生まれ、その木工技術は抜群・・・
その彼が、50年以上前のハカランダ等、最高の材料を使い25本だけ限定で制作したのがFlying Dorphinです。
さらに、このギターはシリアル1/25のプロトタイプ・・・見た目も気に入ったのですが、弾いたら、その音に驚いて思わず買ってしまいました。

イメージ 1
Nik Huber Flying dolphin 1/25 prototype

イメージ 2
Nik Huber Flying dolphin 2/25
こちらはゴールド・パーツ トレモロ付き