VHTのアンプ

先日は、Laneyのchrom o zoneというコンボ・アンプを紹介しました。
クリーンからハイゲインまで、素晴らしい音のアンプでしたが、何故か、僅かな期間で製造終了となってしまいました。

最近のLaneyのアンプは、中国で作られているそうですが・・・今日、紹介するVHTというブランドも中国製になってしまいました。
もっとも、元々のアメリカ製はFryetteというブランドになって存続しているようですが・・・どうも、VHTと名乗っていた頃ほど、元気がないようです。
もちろん、中国製のVHTは全くの別物で、安価な普及タイプのアンプとなっています。

Laneyのchrom o zoneは、クリーンからハイゲインまで素晴らしい音だと書きましたが、まさにアメリカで作られていた頃のVHTのアンプはクリーンからハイゲインまで素晴らしい音がするアンプでした。

元々は、パワー・アンプで名を上げたメーカーで、その後、スタジオでのサウンドをライブでも再現できるようにヘッドやコンボを制作するようになります。
このため、最初はハイゲイン系のアンプと思われていたのですが・・クリーン系の音もクオリティが高いので評判となり、多くのプロ・ミュージシャン御用達のアンプとなりました。

いいアンプだなぁ~!と思っていたのですが、なんせ、とても高価だったので購入には至らなかったのですが・・・そのうち中国製になってしまいました。

ある時、ネットオークションを覗いたら、アメリカ製のPitbull Fifty/Twelveというコンボ・アンプが、意外と安く出品されているのを発見して、思わず落札してしまいました。
で、弾いてみたら、やっぱり素晴らしかったです。
細かくセッティングができるのですが・・・コントロール類が判りやすくて、使い勝手も良いです。

このPitbullが素晴らしかったこともあり、ネットオークションで、昔憧れていたSig.Xというヘッドが、電源は入るが音は出ないジャンク品で出品されているのを見つけて、一か八かで落札してしまいました。
ちなみに、Sig.Xとは、どんなタイプのギタリストのシグネーチャー・アンプにもなるという意味で、様々なサウンドが出せるうえに、そのどれもが高品質という、VHTの技術を結集したアンプです。

で、届いたSig.Xを調べてみると、プリアンプの真空管1本とパワーアンプ真空管1本がとんでいて、DC回路のヒューズが切れていました。
こういった場合、ショートとか回路異常の可能性が高いのですが、とりあえず真空管とヒューズを交換してみました。
パワーアンプはKT88のマッチドペア(2本)交換のため、再度ふっとんだら金額的にダメージが大きいので、電源を入れる時はヒヤヒヤだったのですが・・・・何事もなかったように音が出てホッとしました。
それも、クリーンもクランチもハイゲインもすべて素晴らしい音で、まさにどんなタイプのギタリストも満足する理想的なアンプでした。
このアンプも、細かなセッティングができるのですが・・・非常にうまくコントロール類がまとめられていて、使い勝手が良いのも特徴です。

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VHT Pitbull Fifty/Twelve 2000年代中期

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VHT Sig.X 2000年代後期