前回は、日本ギブソンが1982年にオーダーした58ヴィンテージ（ヴィンテージ）と1983年にオーダーした59ヴィンテージについて書きました。
58ヴィンテージは発売当時、単にヴィンテージと呼ばれていましたが、59ヴィンテージが登場してから、区別するために58ヴィンテージと呼ばれるようになりました。
実は、当時の雑誌を調べてみたのですが・・・58ヴィンテージ（ヴィンテージ）発売時に、日本ギブソンが出した広告はみつからず・・・その時期はレスポール８０（ヘリテイジ）の広告しかありませんでした。
前回書いたように58ヴィンテージ（ヴィンテージ）はオーダー本数が少なく、すぐに売り切れたためレオズ・ヴィンテージ等が代わりに売られたようです。
一方、既に製造終了となったレスポール８０（ヘリテイジ）は在庫が余っていたため、広告を出し続けたのでしょう。
それでは、当時、楽器店が出した58ヴィンテージ（ヴィンテージ）の広告を紹介しましょう。
レスポール・ヴィンテージは通常のクローズドGibsonロゴでクルーソン型ペグ、ＡBR1ブリッジです。
レスポール８０もクローズドロゴですが、グローバー・ペグでモデル名付トラスロッド・カバー、ナッシュビル・ブリッジでした。
さらに指板の色からLP80タマ目（LP80エリート）はエボニー製だというのが判ります。
1958年製を元にしたカラマズー工場製なのが判ります。
レスポール８０では全然異なっていたボディ形状も、再現されるようになりました。
続いて、59ヴィンテージの広告を見てみましょう。
まずは、日本ギブソンの広告から
59年製をもう一度作ったと書いてありますけど・・・ブッシュ側から締めるペグやエボニー製指板なのが判ります。
ちなみに59ヴィンテージはナッシュビル工場製でした。
ロゴはオールド・タイプと書いてあるように、オールドを再現したオープンOロゴが採用されました。
さらに、ヘッド裏にスタンプされたシリアル・ナンバーが９から始まるという点も再現されました。
（58ヴィンテージはコントロール・キャビティに1982年の8桁のシリアルが刻印されていました）
