前回は、自灯明・法灯明という事について書きました。
人の価値観で行動すると失敗しがちなので、自分の価値観で行動するようにしているという話です。
例として挙げたのは、ヴィンテージ・ギターを買うとき、楽器屋でギターに呼ばれているような感じがして買ったものはほとんど当たりですが、雑誌などで評価が高いので買うと失敗する事が多いという経験です。
実は、以前から欲しかった貼りメイプルのストラトを購入したのですけど、音が今ひとつな感じだったのです。
もっとも、ローズ指板のストラトと比較したいという興味もあったので、それほど後悔はしてはいません。
それに、貼りメイプルのテレキャスターは持っていたので、ストラトも1本欲しいという気持ちもありました。
ご存知のように、貼りメイプルのテレキャスターのタマ数は多いのですが、貼りメイプルのストラトはレアです。
そのうえ、ジミヘンの愛用という事もあって、かなり高価なのです。
今回、見つけたのはジミヘン愛用のラージヘッドのストラトではなく、スモールヘッドのストラトです。
当時、ジミヘン人気でオーダーされた事もあり、貼りメイプルのストラトは、ほぼラージヘッドで、スモールヘッドの貼りメイプルはレア中のレアです。
記憶にあるのは、かつて高中正義が使っていたギターぐらい・・・調べて見たらジミヘンもスモールヘッドの貼りメイプルを演奏している写真が残っています。
スモールヘッドの貼りメイプルはレア中のレアと言っても、ジミヘン人気のラージヘッドの貼りメイプルと価格はそんなに差はなかったし・・・逃したら、2度と購入できる機会は無さそうなので、無理して購入してしまいました。
で、弾いてみたら・・・最初に書いたように、同時代のラウンド貼りローズ指板のストラトと比べると、音が細くて今ひとつでした。
50年代のメイプルネックのストラトと比べても、音が薄い感じです。
おそらく、ジミヘンはマーシャルでギンギンに歪ませることを前提にして、音の輪郭がハッキリするから貼りメイプルを使っていたのではないでしょうか?
個人的には、通常のラウンド貼りの方が、使い勝手が良いです。
トランジション・ロゴが半分剥がれているのが残念・・・そういえば、高中正義の貼りメイプルストラトもロゴが剥がれていました。