三度目の正直?

案の定という感がありますが、三度目の緊急事態宣言が発令になりますね。

私も、連休中に鳥獣戯画展を観に行く予約をしていたのに、キャンセルになってしまい、ちょっと残念です。

 

それにしても、間際になってからの決定で、それも酒類の提供禁止なども加わって、店舗などは対応に大忙しみたいです。

先日も、政府は早め早めの対応と言っているくせに、後手後手の対応になっていると書きましたが、相変わらずですね。

 

そういえば、この時期に緊急事態宣言が発令となっても、オリンピックの開催には影響しないとか・・・

つい、第一次世界大戦を描いた「八月の砲声」という本を思い出してしまいました。

その本には、状況が変化しても、一度たてた計画を変更する事ができず、強行しようとして敗退したドイツ軍が描かれています。

 

もちろん、オリンピックを開催しようとするのは良いのですが、状況が変わったなら、それに合わせて新しく対応方法も考えるべきなのです。

どうも、緊急事態宣言発令以前の計画のままのように見えて、また後手後手になってしまうのでは?と懸念しています。

 

計画を変えるとか、状況が悪くなる前に先手先手に対策をうつというのは、もし失敗したら責任を問われますので、なるべく責任をおいたくないという政府の姿勢が感じられます。

危機の時は、イニシアティブをとるリーダーが必要なのですが、今の政府は他人ごとのような対応をする人ばかりに思えてしまいます。

 

話は変わって、TBSの報道特集を視ていたら、新型コロナで他の病気の人にも影響が出ているという話をしていました。

番組では、なかなか脳腫瘍の手術の日程が決まらないという人の話を取り上げていて、コロナでも他の病気でも人の命は同じなのに、コロナ患者だけ特別に優先している。と言っていました。

 

1月に誤嚥性肺炎で死んだ私の母も、コロナの影響で、充分な治療が受けられなかったので、その気持ちは理解できます。

でも、コロナ患者を特別扱いするのは正しいと思います。

 

なぜなら、コロナは伝染するのです・・・優先して隔離して、細心の注意で対応する必要があるのです。

たとえば、感染者を後回しにして自宅療養者が増えたら、その家族など周囲に感染させる確率が増えます。

つまり、脳腫瘍や誤嚥性肺炎の患者は一人の命なのですが、コロナの患者は複数人の命を奪うかもしれないのです。

 

緊急事態宣言で大変なお店の方やコロナ以外の病気の方など、色々と不満があると思いますが、感染を拡大させないのが最優先だと理解して我慢してもらいたいですね。