幼児的な意味

昨日は、幼児的な人が増えているような気がする、という事を書きました。
現代人は、情報の洪水に対応していると、じっくり自分を見つめなおす事ができず、人間的に成長できなくなっているのかもしれません。

たぶん、知性という点では、大人なのでしょうが・・・生き方としての賢さという意味では、未熟なのだと思います。
昨日は、教師の例を書きましたが、教師に限らず、私の記憶だと、昔の大人はもっとしっかりしていたような気がします。
あと、古い本とかを読むと、昔の人達は、凄くしっかりした考え方をしているのに驚かされます。

もちろん、私たちと同じで、昔の大人も、周囲の期待に応えるために、やせ我慢して大人として振舞っていた部分もあるかもしれません。
だとしたら、現在は、やせ我慢しなくても良くなった訳ですが・・・だからといって、良い方向に向かっているとは思いません。
社会の秩序や人間関係のためには、やせ我慢をした方が良い時もありますが・・・むしろ、今はタガが外れてしまったような、印象を受ける時もあります。

例えば、いい歳をした男性が、カワイイとか言って、グッズを購入しているのを見ると、世の中、大丈夫なのか?と思ってしまいます。
ひょっとすると、現代社会のストレスから逃げるために、無意識に幼児的なものに安らぎを求めているのかもしれません。

おそらく、生活をしていくという意味では、昔の方が辛い世の中だったと思います。
ただ、それは、栄養不足とか、労働がキツイとか、肉体的なウェイトが多かったのではないでしょうか?
現代は、むしろ生きて行くのに、精神的に辛い世の中になっているのかもしれません。

だとしたら、情報の洪水に対応しているから、人間的に成長できないのではなくて、世の中が精神的に辛いから、無意識にゲームなど情報の世界に逃げ込んだりして、幼児的なのかもしれませんね。

ちなみに、私の場合、どちらも当たっているような気がします。
でも、こうやって日々を過ごしていくよりは、もっと真剣に人生とかを考えて、有意義に生きて行かなければいけない・・・と、心の底では反省しているのです。