張家界の景色

昨日は、NHKスペシャルで取り上げていた人口知能について書きました。
将棋の電王戦で人工知能に完敗した佐藤名人は、「かなり人間よりも将棋の神様に近い側にいるんじゃないかな」という印象を持ったようです。

NHKスペシャルと言えば、土曜日に放映された「絶景 巨大石柱林~中国・張家界を鳥瞰する~」の映像も印象的でした。

いや~、さすがに中国はスケールが違いますね・・・日本の昇仙峡なんかとは比べ物になりません・・・昇仙峡を訪れた中国人観光客は、ガッカリしているのではないか?なんて思ってしまいました。

まず最初に登場した張家界の入り口にあたる天門洞の巨大さにびっくり・・・そこに続く999の直線の階段を観光客が登っている姿は、まるで蟻がたかっているようでした。
もっとも、自然も凄いですが・・・街中から天門山まで全長7455mのロープウェイを建設してしまうという、中国人のスケールの大きさにも驚かされました。
さらに、観光客が通る道・・・1,000mの高さに作られた鬼谷桟道を見ると、圧倒的な自然に対する人類の健気さのような物を感じてしまいました。

中国で初めての世界自然遺産に登録されたそうなのですが・・・実は、番組を視るまで張家界という存在を知りませんでした。
生きているうちに、見に行きたい絶景が、また一つ増えてしまいましたが・・・全体を見るには、かなりの日数がかかりそう・・・さらに、足腰が丈夫でないとダメそうですね。
ちなみに、漢の時代の軍師張良が、国家統一後に部下を粛清するようになった高祖劉邦から身を隠したのが・・・張家界の名前の由来だそうです。

なお、番組の最後には、発生した霧が張家界を覆い、天門洞から流れ出る映像がありましたが・・・まさに水墨画のようでした。
桂林の絶景なんかもそうですが・・・あの風景があるから、水墨画という技法が発生したのかもしれませんが・・・中国には、まさに水墨画にピッタリの風景があるのが不思議ですね。