昨日は、日本ギブソンがオーダーした58ヴィンテージと59ヴィンテージについて書きました。
そして、カタログ商品で通常ラインで製造されたレスポール・リイシューについても書きました。
日本では、同じ1983年に日本ギブソンのオーダーした59ヴィンテージの玉数が足りなくなったため、59ヴィンテージとして売られました。
1995年になると、59ヴィンテージの名前でなく、レスポール・リイシューの名前に変わりましたが、実質的に仕様の違いはありませんでした。
ちなみに、59ヴィンテージは59万円で、レスポール・リイシューは44万円でした。
なお、このレスポール・リイシューは、1990年ぐらいまでは、基本的な仕様に変化はありませんでした。
もっとも、初年度の1983年の物には、カラマズー製のものやシリアルナンバーが3でなく9で始まるものも存在します。
これらは、おそらくカスタム・オーダー品の残りを、レスポール・リイシューの名前で売ったものだと思います。
そして、つぎにレスポール・リイシューに変化が現れるのは、1991年になります。
この年、59リイシュー・フレイムトップとスリムネックを採用した60リイシュー・フレイムトップの2種類に分かれ、ヘッド形状等が変わります。
これは、前年の1990年に登場「した、レスポール・クラッシックの方がオールドに似ているという批判に対応したものですが・・・
こんな事ができたのも、両方とも通常ラインで作られていたからですね。
しかし、カスタム・ショップが独立して、ヒストリック・コレクションを発表すると、レスポール・リイシューは製造中止となり、クラッシックの方もヘッドのロゴがLesPaul modelからLesPaule.classicに変更され、カッタウェイ部のバインディングも均一な幅の物ではなくなり、差別化が図られます。
そういえば、レスポール・リイシューをヒストリック・コレクションの前身と言いますが、カスタム・ショップでなく通常のラインで作られていたという点では位置づけが違う様に思います。