自然要因と人的要因

新年早々、能登半島地震や羽田飛行機事故が起こって、おめでたい気分ではありません、被害にあわれた方に同情しています。

自然災害は避けられないので、起きてしまった時の対応を考慮すべきですが、事故は原因を追究して再発防止をするべきと考えます。

特に、今回の羽田の事故はヒューマンエラー的な要素があるような気がします。

 

そういえば、今回の地震の時に、NHKのアナウンサーが津波注意に絶叫していた事について、賛否があるようです。

ふと、東日本大震災の時に、友人が語っていた事を思い出しました。

友人がやっと家に繋がった電話で、妻に「早く避難しろ、テレビを視ていないのか、津波が迫っているんだぞ」と言ったら、停電でテレビは点かないと言われたそうです。

そもそも情報手段としてテレビには限界がある事も考慮しておいた方が良さそうですね。

 

さて、羽田の事故については、ニュースで伝えられる情報では、何故発生したのか不思議ですね。

海保機がナンバーワンという管制塔の指示を離陸の一番目ではなく、滑走路を使う一番目と勘違いしたという説が有力で・・・救助物資を迅速に運ぶという切迫感によるハリーアップ症候群と言われていますが・・・海保機は乗員全員がヘッドセットで通信を聞いていたというので、6人全員がハリーアップ症候群だったとは考えづらいです。

機長がいきなり後部が爆発したと語っていた事から、全員が離陸すると思っていたから、後方に着陸機が近づいている事に気づかなかったような気がします。(事前に気づいたら騒ぐはずです)

 

ナンバーワンという言葉の他に、ちょっと交信記録で疑問に思ったのが、着陸する日航機に対して、管制官が「出発機があります」と言っている点です。

通常、出発機が待機している時に言うのかもしれませんが・・・今回、ナンバーツーやナンバースリーも違う待機場所に居たように、混雑する空港でいちいち待機場所に出発機がある場合に言うのでしょうか?

 

それに、過去に新米パイロットが待機場所でなく滑走路に入ってしまう事が時々あったというのに・・・出発機があると言われたくせに、日航機のパイロットが滑走路の状況を注意していなくて、海保機に気づかなかったというのも不思議です。

さらに、今日になって、許可が出てない航空機が滑走路に入ったら注意を促すモニターがあるのに、管制官が見落としていたという話も。

要するに、何人もの人のミスが重なって、今回の事故が発生したように思われるのですが・・・何故か、海保機の機長の経歴などが詳細に報道されるだけで、管制官日航機のパイロットについては報道されないのも不思議です。

 

さて、新年早々に大変な事が起きたので、今年はどうなってしまうのか?なんて心配する人もいますが・・・そもそも元旦というのは自然由来の冬至と異なり人間が決めただけの日で、大した意味はありません。

初詣とか年神様が家に来るとか言っていますが・・・江戸時代は旧暦だったので新暦とは異なった日が元旦で祝っていました。

ちなみに、旧暦から新暦に替わった明治5年は12月2日までで、翌日が12月3日でなく明治6年の元旦でした。

そんな訳で、今年はどうなるか・・・台湾、ロシア、アメリカ等の選挙のように、人間が決めた日程での変化は起こるでしょうけど・・・ヒューマンエラーや自然災害は年に関係ないですね。