精神年齢が低い大人が増えている?

昨日は、近年、精神的に大人になれない大人が増えているような気がするという事を書きました。
ひょっとしたら、児童虐待なんて起きるのも、大人になれない精神状態の親が子育てをしているせいかもしれません。

今朝、テレビを視ていたら、NHKの「あの人に会いたい」という番組で、故手塚治虫さんを取り上げていました。
もちろん、かなり以前に撮影された映像なのですが・・・手塚さんが「昔は、マンガのステータスが低く、子供に悪い影響があるとかいう批判があると、ちゃんとした大人向けの作品を創ってやろうという気になった。今は、マンガは一定の評価を得ているので、そういった苦労をせずに安易な作品を描いているマンガ家が多い」といったような事を言っていました。

現在は、マンガやアニメーションは日本文化を代表するようになったのですが・・・子供だましの様な作品を読む大人が増えてしまったような気がします。
これも、精神的に子供の大人が増えたせいのような気がします。
もちろん、現在でも大人が満足できるようなマンガやアニメーションもありますが・・・

私が子供の頃は、ほとんど大人はマンガを読んでいなかったし、読んでいたとしても大人向けのマンガ雑誌を読んでいたような記憶があります。
たぶん、私らの世代ぐらいから、通勤電車の中で少年マンガ誌を読む大人が増えてきたのではないでしょうか?

かくいう私も、20代半ばまでは、家で少年マンガのコミックを読んでいたと思います。
精神年齢が上がったせいか?いつしか面白くなくなり読まなくなってしまいました。

ちなみに、30代は時代小説を読んでいましたが・・・40代になると、面白くなくなって読まなくなってしまいました。
精神年齢が上がったせいか?時代小説は、歴史に題材をとっていてもフィクションだと気づいて、現実はそんなでは無いと判ってしまったからです。
例えば、司馬遼太郎の「竜馬が行く」は坂本龍馬を題材にしていて・・・「龍馬」ではなく、「竜馬」という司馬遼太郎が作り出したヒーローなのですが・・・現在は年配者でも、「竜馬」を信じてい人が増えてしまいました。

そういえば、最近の日本では、カワイイという文化が大人にまで広がっているのですが・・・全国各地のゆるキャラブームなんて見ていると、いかに精神年齢の低い大人が増えているのかが判りますね。