オーバーツーリズム

ニュースによると、外国人労働者受け入れ法案が衆議院を通過したようです。
個人的には、外国人労働者が増えれば弊害も増えると思うので、その対策の検討もせずに、何故、早急に立法する必要があるのか?不思議です。

似たような話で・・・現在、政府は外国人観光客を増やそうとしていますが・・・それに伴って弊害も増えているという、いわゆるオーバーツーリズムの問題があります。
明らかに、外国人観光客の受け入れ増大に対する検討が足りなかったと思われますが・・・今後も、対策が充分行われないまま、2020年のオリンピックを迎えそうです。

ちなみに、オーバーツーリズムといえば、最近、海面上昇のニュースがあったイタリアのベネチアの話が有名です。
住民が観光客を乗せた大型豪華客船に対して、ベネチアに来るなというプラカードを掲げた小舟で抗議したそうで・・・現在は、観光船のルートを制限したり、観光客の通る部分を仕切り、住民の生活を守るようにしたそうです。

日本でも、京都の住民はバスに乗れなくなったとか、舞妓さんの通行をカメラを構えた大勢の観光客が遮ったりしているそうで問題となっているそうです。
観光バスのルートを制限したり、観光客の通る場所と住民が通る場所を分けたりする必要があるかもしれません。

また、外国人観光客によるレンタカーの事故が増大しているとか・・・警察沙汰にならなくても、レンタカー会社によると、ぶつけた跡があるまま返却されるケースが多いそうですが・・・当然、自己申告はなく、レンタカー会社が指摘しても、ぶつけた記憶はないと言い張るそうです。
ちなみに、車内をゴミだらけにしたり、食べ物をこぼしたシミなんかも多いようで・・・クリーニングの費用もかかるそうで・・・できれば、外国人観光客には貸したくないなんていう業者も増えているとか・・・レンタカーを使う前に、一定時間の講習を義務付けるとかの対策が必要だと思われます。

もちろん、外国人観光客が増える事は良いと思うのですが・・・それなりに対策を行わないと・・・住民も観光客の両方とも不幸になります。
政府は、安易に、観光収入の増加を考えていますが・・・そもそも、日本の観光地は外国人観光客の受容量自体が少ないので・・・十分考慮して、受容量を増やす対策にもお金をかける必要があると思います。

同様に、外国人労働者の受け入れを増やす事は良いと思うのですが・・・日本の社会は外国人労働者の受容量が少ないと思われるので・・・事前に、十分検討して需要量を増やす対策を打っておかないと、混乱を招く事が想像できます、