古い河野賢ギター

昨日は、リゾネーター・ギターの事を書きました。
レコーディングとか本格的に使うならまだしも、変わった音を楽しむぐらいなら、安いギターでも充分だと思います。

ところで、出費を抑えるために衝動買いをやめるといっていたのに・・・先日、またしてもネットオークションでギターを落札してしまいました。
といっても、クラッシック・ギターなので、例によって、ちょっと楽しむため・・・そんなに高いものないのですけど・・・

で、落札したのは、河野賢のギター・・・って、河野賢といえば、今は亡き日本を代表するクラッシック・ギター製作家で・・・彼が作ったギターはとんでもなく高価なはず。
ちなみに、エレキやアコギが好きな私が、彼の作ったギターを初めて知ったのは・・・ギター・コレクターで有名なイエススティーブ・ハウが使っていたからです。

彼の経歴を調べたら、1948年に東京高等工芸学校木材工芸科卒、1949年に工房を開き、1960年スペインに渡りギター製作を学ぶ。その後、1967年にベルギー国際ギターコンクールで金メダル受賞したそうです。
そう、私が入手したのは、1960年製のギター・・・未だヨーロッパに渡る前の物なのです。

というわけで、そんなに音には期待していなかったのですけど・・・歴史的な価値はあるだろうと思ったのです。
ところが、流石に巨匠・・・・という訳でもないかもしれませんけど、丁重にハンドメイドで製作されているせいか?かなり音が良かったのです。

中のラベルにはMasaru Kohono CONSTRUCTOR OF GUITARRAS TOKYO 318 ANO 1960と書かれています。
おそらくヨーロッパに渡る直前に作ったもの・・・たぶん318というのは型番ではなくて、通算の製造番号だと思います。
だとすると、当時の年間製作本数は30本程度・・・丁重に作られていたのが判ります。

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河野賢ギター 1960年製