「デトロイト美術館展」

昨日は、天王寺公園に行った事をかきました。
目的は、大阪市美術館で開催されている「デトロイト美術館展」を見る事でした。

なんでも、大阪市美術館の開館80周年記念という事で、なかなか素晴らしいものでした。
特に「アメリカに、こんな素晴らしい美術館があるとは知らなかった」と、書いてあるように、モネ、ルノアールゴッホセザンヌマティスピカソ・・・と、有名な画家達の傑作ぞろいで、驚かされます。
中には、以前見た事もあるような、画家の代表作も幾つかありました。

印象派、ポスト印象派、20世紀のドイツ絵画、20世紀のフランス絵画といった感じで展示されていて、全体の展示数はそんなに多くないものの、厳選された物を、集中して見ることができます。

印象派から絵画がどのように進化してきたのか、というのが判りやすいのですけど・・・残念ながら、戦後の新しいものはありません。
実は、展示を順番に見ていって、未だ先があると思っていたら、いきないり出口になっていて、がっかりしました。

どうやら、このことは、デトロイト市の公共美術館だという事に関係があるようです。
ご存知のように、デトロイトといえば、自動車産業等で有名で・・・その裕福な財政を元に、海外の絵画を購入していたのですけど・・・自動車産業が斜陽になると、税収などが減って、新しい絵画を購入できなくなってしまったみたいです。

本当に、素晴らしい作品が揃っていましたが・・・個人的に、興味深かったのは、モネの「グラジオラス」という、庭と佇む女性を描いた作品です。
少し前に開催された「モネ展」で、最終的には抽象画にまで近づいた、モネの絵画の変遷を知って、関心を持っていたのですが・・・この作品を見て思ったのは、J・トレンツ・リャドみたいだ、という事。
もちろん、リャドの方がモネの影響を受けているのですけど・・・コントラストのある光と影の捉え方やグラジオラスの花の描き方なんかの即効的な感じが似ています。
改めて、モネの凄さを感じました。

イメージ 1
デトロイト美術館展」 図録、チラシ、作品リスト、チケット

イメージ 2
グラジオラス」 モネ