先日、秋に神田の古本市で購入した「道元の見た宇宙」という本をやっと読み終えました。
読み終えたと言いましても・・・・結構、難解で、未だすべてを理解した訳ではありません。
古本市で、なんとなく気になって購入したので、そもそも、肝心の道元についても良く知らないのだから、難解なのは当たり前ですね。
もっとも、母の実家は曹洞宗なので、まるっきり縁が無い事もなく、母方の祖父母の法事に何度かお寺に行った事もあります。
もちろん、法事のお経を唱えてもらうぐらいで、禅宗のお寺だからといっても、座禅を体験したことはありません。
この本の著者は比較文化人類学者の岩田慶冶氏で、氏が原住民の研究のために訪れた東南アジアでの体験を元にして書かれている事が特徴となっています。
この本を読んで感じたのは・・・原住民の宗教と「一切衆生悉有佛性」という思想に共通性があるように、
もっとも、私は生命のないモノにも魂が宿っているように感じますが・・・
「一切衆生悉有佛性」は、動植物がメインで、ちょっと物足りない気がします。
反面、自己の内面とか時間的に超越するような観点は、私には足りない考えで、とても参考になりました。
ここいらへの観点は、やはり座禅による修行による気もして・・・座禅に興味が湧いてきました。
やはり、地と柄の関係といった感じで、この世界は精神的な世界と物質的な世界の両者によって成り立っている気がします。