報道

昨日は、シャルリー社のテロ事件なんかに比べると、日本人人質事件が起きるまで、イスラム国の問題は遠い国の出来事のように感じていた。と書きました。
 
これは、事件の報道にもよると思います。
シャルリー社のテロ事件では、事件の詳細な内容や、犯人の逃走についてもほぼリアルタイムで報道されていましたが、日本人人質事件までのイスラム国の報道はそこまで詳しい物ではありませんでした。
また、中東社会に比べると、フランス社会の方が理解しやすいためかもしれません。
どうしても、日本では中東よりも欧米の情報が多いですから。
 
そして、思い出したのが、ルワンダの大量虐殺です。
あのときも同時に起きていたボスニア紛争に世界の目は向いていました。
欧米諸国もボスニア紛争への介入を優先して、ルワンダは後回しになってしまいました。
 
恥ずかしい話ですが、私も興味はボスニア紛争の方を向いていてました。
もちろん、量は少なかったのですが、ルワンダについても報道はされていました。
でも、アフリカのフツ族ツチ族の争いと聞いて、なんとなく未開の地の原住民の争いのように思っていました。
(もちろん、未開の地の原住民の命でも大事ですよね)
後に「ホテル・ルワンダ」という映画を見て、都会での出来事、それも私たちの暮らしとほとんど変わっていないような場所での出来事だったと知って愕然としました。
 
事件の報道がなければ、私たちは知ることができませんし、もちろんすべてを報道することは不可能だと思います。
ここは、報道を見る側として、報道されるのは一部だけなのだということを承知していて、もっと想像力を働かせなければいけないですね。
 
そういえば、NGO等が送ってくる会報なんですが、よく現地で活動している人の手記が載っています。
報道では、犠牲者の数や、事件のうわべだけの解説などが主となりますので、なんとなく実感がわきませんが、会報等では現地の生活など詳しい事が書かれているので、より実態を理解できることがあります。
 
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ホテル・ルワンダ」インターフィルム