この世は極楽?

お釈迦様はこの世は苦だと認識しましたが、私にはそのように思えない。
あえて言えば、この世は極楽なのではないかと感じている。
 
昨日、住めば都と同じで、日本人の感性だと日本の仏教が合っている。と書いたが・・・
同様に、現在、私が生きている境遇から、そう思うのだろう。
 
例えば、極楽が一年中花が咲いている温暖な気候だとしたら、四季の変化がある日本の風土の方が好きである。
暑い夏や、寒い冬には、ぶつぶつと気候に文句を言いつつも、四季を楽しんでいる。
同様に、人生は思い通りにいかないから、面白いと思っている。
もちろんつらい時は苦しいが、喜怒哀楽の無い人生なって、つまらないと思う。
また、私のような人間だと、老いや寿命があるから、努力しようと思うのであって、そうでなかったら努力せずに、みんな後回しにしてしまうだろう。
 
そして、自然はなんて美しくて素晴らしいのだろう。
人間の作ったものだって、美しくて素晴らしい物が沢山ある。
 
もちろん、煩悩や欲もあるから楽しい。
一番の欲は知識欲だと思う。
 
お釈迦様は解脱して輪廻転生の苦から逃れようとしたが、私は輪廻転生があるならまたこの世に生まれ変わりたいと思っている。できれば人間として。
 
このように考えるのには、私はある程度恵まれた人生を生きていることとも関係がある。
人には苦労人と言われることもあるので、すごく恵まれているわけではないと思うが、それでも恵まれている方だと思う。
 
たぶん、お釈迦様の生きた時代は、現代より生きていくのが大変だったのだろう。
たぶん、日本でも太平洋戦争の頃は生きていくのが大変だったのだろう。
現在でも、世界では紛争や圧政など、恵まれていないところも多い。
もちろん、日本でも生きていくのが大変な人もいるだろう。
 
私がこの世は極楽と言えるのは、過去から現在までの大勢の人のお陰であり、感謝しなければいけないのだろう。
そして、恵まれていない人や、これから生まれてくる人々にも、この世が極楽と言ってもらえるようにしていかなければならないと思う。