ブッダのことば

今日で年末年始休も終わり、色々やりたい事があったが、例年どおり、ほとんど出来ずに終わりました。
何冊か本も読もうと思って買っていたのですが、結局1冊読み終わっただけです。
 
その読み終わった1冊が
 「ブッダのことば-スッタニバータ-」 中村 元訳 岩波文庫
です。
御存じの方も多いと思いますが、最古のの仏経典と言われています。
原始仏経に関する本は何冊か読んだことがあり、やはり初期仏経典の「ブッダの真理の言葉(ダンマバダ)」なんかも読んだことがあったので、やっと読んだいう感じです。
 
よく言われるように、原始仏教は宗教というより哲学的な修行方法の教え、という感じですね。
お釈迦様の本当の教えに、後の時代に超自然なものや宗教的な要素が加わったと言われています。
 
で、色々な解釈があると思いますが、お釈迦様は輪廻を信じていた思います。
・世界は苦で満ちている。
・物事は縁起つまり、因果応報の関係がある
・現世で原因を作ったまま死ぬと、来世生まれかわって報いを受けなければならない
 (たとえば煩悩で欲望が満たされていないと、生まれ変わってしまう)
・そこで、出家して世の中との関わりを無くし、最低限の物しか所有せず、迷いや煩悩をなくして、原因が生じないようにすれば、生まれ変わらず苦から逃れられる。
という風に私は理解しています。
この何物にもとらわれず、生まれ変わることのない境地が涅槃だと思います。
もちろん現世でも、煩悩が苦の原因となるので、煩悩を減らせば苦を減らすことになります。
 
こうしてみると、死んだら誰でも仏になる日本の仏教とは大きな違いですね。