南海トラフの臨時情報

昨日のNHKスペシャルはMEGAQUAKE「南海トラフ巨大地震 “Xデー”に備えろ」というタイトルでした。
防災の日という事で、久しぶりにMEGAQUAKEシリーズ番組の放映になったようです。

以前から、近いうちに発生されると言われていた南海トラフ地震ですが・・・スロースリップを調査したところ・・・本当に危険が迫っているようです。
もし、発生したら・・・経済損失だけでも、日本は最貧国に落ちてしまう位の規模の被害が予想されています。

おそらく、番組のテーマは、地震発生の可能性が高まったときの臨時情報に対する心構えを、広く周知する事にあったように感じました。

臨時情報が出たとき、どのように行動するか?ですが、意外と真剣に受け止めないで普段通りに行動する人が多いような気がします。
番組内のドラマでは、高齢者と幼い子供がいるから、念のために避難所に行く家族の話でしたが・・・確かに、私の場合でも、昔の様に要介護の母と同居していたら、急に避難する事は無理なので事前に避難所へ行ったと思います。
しかし、母が施設に入所した今となっては、とりあえず自分の身を守ればよいので・・・事前に避難する事はしないと思います。

また、避難所に行っても、地震が起きない状態でそこで暮らすのは、多くの人が3日前程度しか我慢できないとか・・・この点についても、番組内ドラマの家族は、家に戻ろうとしたときに地震が発生しましたが・・・実際問題として、臨時情報から3日以内に地震が発生するとは限りません。
さらに、津波から避難する場所に指定されている高い建物でも、多くの人が何日もそこで暮らすのが不可能なものも少なくありませんので・・・臨時情報が出た時に避難する場所を別に決めておかなければならないそうです。
そう考えると、私の場合は、やはり事前に避難所に行かないで、家に居た方が良さそうなんて思ってしまいます。

そういえば、南海トラフ地震で想定される被災地は、東海、近畿、四国、九州の太平洋岸であり・・・東京は、それほど大きな被害が無さそうなので・・・番組を視てもピンとこないですね。
もっとも、事前に避難する可能性があるのは、南海トラフ地震に限った訳ではありません・・・別に南海トラフ地震の想定被災地でない地域の人であっても地震に対する備えをしておかなければいけません。
そういう意味では、冒頭に南海トラフ地震の状況を持ってきた番組の作りは、ちょっと疑問に思います。