癌治療

昨日のNHKスペシャルは「シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク 第7週(最終回) ”健康長寿”究極の挑戦」でした。
番組の内容は、健康長寿と言いつつも、主に日本人の死因1位と2位である癌と心臓病に焦点をあててとりあげていました。

昨日、書きましたが・・・姉は乳癌の治療で免疫力が下がって敗血症で亡くなりました。
そして、姉の1か月前に亡くなった義兄は膵臓癌で、あっという間でした。
さらに、先日書きましたように、母も乳癌を手術した事があり・・・現在も、乳頭の皮がめくれ悪性腫瘍の可能性があるという事で、大学病院で検査中です。
そんなわけで、癌については、ひょっとしたら自分もなるかもしれないと思いもあり・・・興味を持っていました。

今回の、人体シリーズは各臓器が発するメッセージ物質の存在を取り上げていましたが・・・なんと癌細胞も、メッセージ物質を発しているそうです。
そして、そのメッセージ物質により、毛細血管を自分に近づけさせて栄養を取ったり、免疫細胞による攻撃を止めさせたりしているとか・・・癌細胞って、なんと巧妙な奴なんだろう、と感心しました。
しかし、よく考えると、癌細胞って、元は正常な人体の細胞だから・・・もともと、毛細血管から栄養を取ったり、免疫細胞に攻撃されないような能力は備わっていたのでしょう。

ちなみに、癌細胞が出すメッセージ物質は、エクソソームと呼ばれる、様々な機能のメッセージ物質が含まれたカプセルだそうです。
このエクソソームは、癌以外の人体細胞も出しているそうで・・・現在は、エクソソームをコントロールする研究が行われるようになり・・・近い将来、癌の転移を防ぐことが可能になりそうだという事です。
なお、心臓病でも、エクソソームをコントロールする事により、心筋細胞の修復を早める事が可能になりそうだとか・・・

この人体という特集で、人体の様々な臓器がメッセージを発して、身体のあちらこちらがそれに答えるというネットワークの存在を知りました。
こうしてみると、人間の身体って、全体で生命維持に取り組んでいるようで・・・これまでの医療のように、単純に悪い部分を切除するというやり方は正しいのか?疑問に思ってしまいますね。

それと、癌と心臓病から助かる人が増えるのは、望ましい事なのですが・・・現在のような環境で、高齢者が増えすぎるのも問題な気もします。
これからは、長生きすれば良いという訳ではなく、どう生きるか?についても、考える必要がありそうです。