ダキスト・スタンダード

ネットオークションで、またギターを衝動買いをしてしまいました。
知る人ぞ知るといった、フェンダー・ジャパンの名機ダキスト・スタンダードです。

今でこそ、本人の死後にライセンスを入手した、国産のダキスト・ブランドのギターが手軽に入手できますが・・・もちろん、ダキスト本人がハンドメイドしたギターは数が少なく、最高のギター製作家としての評価もあるため、超高価で取引されているので、とても手が出ません。

ちなみに、ギター製作家と書いたのは、亡きダキスト自身がルシアーという言葉を嫌っていたからで・・・そんな、デ・アンジェリコに弟子入りして、腕を磨いた職人魂に敬意を表したからです。

ダキストが生きていた時に、そんな職人魂がこもったギターを安く入手したいと思ったら、ダキストが監修してハグストローム社が製造したジミーというモデルやフェンダー・ジャパンが製造したダキスト・シリーズでした。
あと、フェンダー・ジャパンの後に、製造を引き継いだフェンダーUSAのカスタムショップ製もありますが・・・こちらは、かなり高価になります。

ハグストローム社のモデルは、ダキスト本人が満足しなかったそうですが・・・フェンダー・ジャパン製の出来には、ダキストも満足していたと言います。
しかし、こちらも製造本数が少なく、多くがアメリカに輸出されたので、日本国内で見かける事は稀なのです。

このフェンダー・ジャパンのモデルには、3グレードあり、一番高価なウルトラは、削り出しトップ&バックの完全ハンドメイドで、ピックアップ無しのピックギターでした。
普及版にはエリートとスタンダードがあり、エリートはスプルース・トップにメイプル合板のバックで1ピックアップ、スタンダードはトップ&バックともメイプル合板で2ピックアップでした。
ちなみに定価は、ウルトラが41万円、エリートが16万円、スタンダードが14万円だったそうです。

今回入手したのは、一番廉価なスタンダードでしたが、ダキスト本人のモデルではジャズラインに近い感じで・・・ギブソンで言うとES175Dなのですが・・・サウンドはかなり異なっており、ダキストらしさを感じられます。

現在、流通しているダキスト・ブランドのギターも良いのですが・・・やはり、ダキスト本人監修で製作されたという点が嬉しいです。

イメージ 1
フェンダー・ジャパン ダキスト・スタンダード