空き寺問題

昨日は、急に雷雨になって大変でした。
今日のビートたけしのTVタックル!は、「豪雨で首都水没」という話題を取り上げるのというので、興味を持って見ました。

東京でも、線状降水帯がかかれば、荒川決壊とか大水害が発生するリスクがあるそうで・・・注意が必要だそうです。
以前書きましたが、私の子供頃は床下浸水なんて時々あったし・・・「岸辺のアルバム」で有名な多摩川の水害を見ているので、そんなに驚きませんでしたけど・・・若い人には、東京で水害が発生するなんて想像できないのかもしれませんね。
面白かったのは、東日本大震災津波被災地では、スーパー堤防の建設なんかよりも、山へ逃げる広い直線道路の整備が望まれているという話・・・やっぱり、家を守るのを諦めて、命を守る方が重要なのですね。

ところで、同番組で取り上げた、もう一つの「故郷のお寺が消滅」という方の話題の方が、あまり知らなかった事なので、面白かったです。
なんでも、地方では、住職の高齢化とか檀家の減少により維持できなくなり、空き家ならぬ空き寺が増えているそうで・・・全国に約7万7千寺あるうち、住職のいるのは約6万寺だとか。

檀家が100軒以上ないと、お寺を維持できないそうですが・・・もちろん、檀家になるのは、宗派が同じではなければならないので・・・人口が減少した地方では、単純に100軒以上の村落で、お寺が維持できるという訳でもなさそうです。

空き寺になったところでも、近隣の同じ宗派のお寺が住職が兼務していれば、まだマシな方で・・・廃寺も増えているみたいです。
こうなると、住民のお墓の維持とかって、どうなってしまうのでしょうか?
望まなくても、最近流行の、墓じまいをしなければならないかもしれません。

そもそも、江戸時代のキリシタン対策で行われた檀家制度による、いわゆる葬式仏教自体が間違っていたように思います。
お寺は、本来の仏教の修行の場として扱うべきなのかもしれません。
さらに、建物等の維持は、檀家のお布施に頼るのではなく、歴史的な文化財として国や自治体で保護するようにした方が良いかもしれません。