ギブソンのジャンボ・モデル

先日、マーチンのトリプルオー・モデルがエレキギターに近いという説について、エレキといってもフェンダーに近いのではないか?という事を書きました。
で、ギブソンのエレキに近いのは何か?というと、マーチンの場合、ちょっとマイナーですが・・・ジャンボ・モデルが近いと思っています。

じゃあ、本家のギブソンのアコギだったら?と考えてみたところ、やっぱり、ジャンボ・ボディのモデルのような気がします。

そもそもギブソンのアコギは、ブルースっぽい音を持っているので、どれでもギブソンのエレキに近い音がします。
同じメーカーなのですから、当たり前ですけど・・・
ラウンド・ショルダーのドレッドノートも音的にはかなり近い気がするし、L-00やLG-2のようなスモール・ボディも、扱いやすさが近いと思います。

じゃあなんで、ジャンボ・ボディなのか?と言うと、感覚に訴えてくる部分が似ているのです。

これは歴史的な流れで受け継がれてきた遺伝子的なものなのかもしれません。
ギブソンのエレキは、L5を元祖とするfホールのアコースティック・アーチトップをエレクトリック化してフルアコとなり、やがてレスポールセミアコへと進化したのに対して・・・L5を元にフラット・トップを作ったのがジャンボ・ボディのSJ-200だったからです。
そのため、ボディ形状には共通するイメージがありますね。

サウンド的に言うと、ジャンボ・ボディといえば、現在のJ-200のパワフルなコード・カッティング向きの音をイメージしますが・・・実は、古いSJ-200は、フィンガー・ピッキングに向いたバランスの良い音がします。

特に、小型のJ-185なんかは、持った時に感覚や音のバランスがオールドのレスポールに通じる印象を受けます。
そういえば、レスポールもオールドの方がアコギに近いバランスの良い音がしますね。

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ギブソン SJ-200 1951年製

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ギブソン J-185 1957年製