エンゲル係数

数日前、日本のエンゲル係数が上昇傾向だというニュースがありました。
なんでも、下降傾向だったのが、2013年から上昇に変わり、昨年は29年ぶりの高水準となったそうです。

ご存知のように、生活水準が低いほど、エンゲル係数は高くなります。
先進国は、概ね1桁%なのですが、昨年の日本の数値は25.8%だという事で、発展途上国並みだそうです。

エンゲル係数が高い理由については、色々とあるようで・・・単純に、日本経済が悪いとは言えないみたいですが・・・アベノミクスで物価は上がったのに給料は上がらない、なんて説もあります。

また、高齢化社会という説も・・・年よりは、若い世代のように色々な事にお金の使い道がなく、支出に占める食費の割合が高くなるそうです。
また、夫婦共働き、単身赴任、残業の増加などで・・・外食や総菜の購入が増えているという説も・・・その上、グルメブームで、高価な料理店が増えたとか・・・
ただでさえ日本の食材は高いのに、健康志向や食の安全性などから、より高い食材が好まれるなど

これをみると、どうも、格差社会の影響もあって・・・二つの傾向があるような気がします。
お金持ちは、グルメとかで高い物を食べているのに対して
貧乏な人は、他の支出に比べて、食費は削る事ができない、という事ではないでしょうか?

また、本来は、母親が調理した食事の方が良いのに、経済的事情から、夫婦共働き、単身赴任、残業の増加で、割高な外食や総菜にせざるを得ない・・・というのも、貧しい部類に入っていると思います。

こんな状況は、明らかに変だし・・・食料安全保障のような考え方からすると、世界的な天候不順などで、輸入食材が止まったりしたら、食料が高騰し、多くの人の生活が破たんしそうな気がします。