相対的貧困

昨日のNHKスペシャルは「見えない”貧困”~未来を奪われる子供たち~」というタイトルでした。
子供の6人に1人が貧困と言われていて・・・子どもの権利が奪われている状態だそうです。

なんとなく、以前の貧困報道でネットで叩かれたのが、番組制作のきっかけだったのか、なんて思ってしまいました。
そのためか・・・今回は、ちゃんと相対的貧困について、詳しく説明していました。

なんでも、世帯一人当たり手取り収入(可処分所得)の中央値の半分以下が相対的貧困という定義だそうです。
率にすると、全体の16.3%に当たり・・・ここから6人に1人となります。
ちなみに、相対的貧困の家庭の年収は一人世帯で122万円・・・4人家族世帯だと244万円未満・・・つまり、およそ月額20万円未満だそうです。

この月額20万円って値が、なんとか暮らしていけるけど・・・病気になった場合、医者にかかれないとか、子供が塾に通えないとか、家族旅行に行けないといったような事ができないそうです。

ちなみに、相対的貧困の説明をするときに映った黒板に書いてあった言葉が印象に残りました。
つまり、相対的貧困は、時代や地域によって変わるそうです。

おそらく、親が仕事で忙しくてほとんど子供の顔を見る事が無い先進国よりも、生活水準が低くても、親と子供が一緒にいられる時間が長い発展途上国の方が、幸せな社会のような感じがします。

そういえば、私の子供の頃は、塾なんかに行く子はほとんどいなかったし、家族旅行もあまり無かったですね。
我が家では、2度だけ近場にあった父の会社の保養所に行った事があるだけです。
さすがに、病気の時は医者には連れて行ってくれましたが・・・
周囲もこんな感じだったので、別に貧困だと感じた事はないです。

一億総活躍社会なんて言って、皆を働かせて、経済大国を維持するよりも大事な事がありそうな気がします。
特に、子供が将来に夢を持てない社会って、どうなんでしょうかね?
昔、小泉元総理が言っていた、米百俵のように・・・今、無理して経済大国を維持するより、生活水準を下げてでも、多くの子供が幸せに過ごせる社会を作った方が、将来の生活水準を高めるような気がします。