車椅子

昨日は、脳梗塞で救急搬送した母の退院後について、通常のリハビリだけでなく、認知症もあるので、入所できる施設が限られる事を書きました。
病院の退院支援の担当者に勧められたのは、高速道路で行かなければならないような山の奥にある療養型病院で、介護保険料も入れると月35万円位かかるそうです。

なんでも、車椅子に1時間ぐらい座っていられるのなら・・・値段が安くて、近くにある老人保健施設に入れるのですが・・・母の状態だと、身体を保てなくて崩れ落ちてしまうそうです。
また、母の場合、指示をしても理解力が低いので、リハビリも自主的にするのが難しいとも言われました。

今日、母の面会に行ったところ・・・丁度、病院のリハビリ担当者が母の病室に現れました。
で、母の状態について尋ねたところ・・・やはり、回復が今一つだと言われました。

その中で、話しかけても、未だ「うん」ぐらいしか言わない・・・という説明があったのですが・・・
あれって思って、「ちゃんと話しますよ」と言ったら・・・
「例えば、どんな?」
「お菓子が食べたいって、良く言いますよ」
「本当に?」
そこで、母に向かって「お菓子が食べたいんでしょう?」と言ったら、母が「食べたい!」と答えました。
すると、「こんなにしゃべれるんだ」とびっくりしていました。

ひょっとすると、と思って、退院支援の担当者にこんなことを言われているのですけど、車椅子に1時間座るのは無理でしょうかね?と訊いてみたら。
ちょっと試してみましょうか?という事になり、もう一人看護師さんを呼んで車椅子に座らせてくれました。

なんでも、先日、車椅子に座らせようとしたところ、バタバタして3人がかりでやっと座らせたそうなのですが・・・今日は、二人だけですんなり座ってくれました。
ひょっとすると、先日は、いきなり無理やり車椅子に座らせようとしたから、嫌がったのかもしれません。

ちょっと様子をみたところ、母は落ち着いて座っています。
リハビリ担当の方が「押しますか?」と言うので・・・車椅子を押し始めたら・・・「戻った時に呼んでください」と言ってくれました。

好意に甘えて、病院内をあちらこちらへ行って、1時間過ぎた頃に戻ったら・・・「1時間以上も大丈夫みたいですね」と言ってくれました。

たまたま今日は調子が良かったのかもしれませんけど・・・この感じなら、老人保健施設も無理ではないような気がします。
もちろん、判断は、主治医の先生が行うのですけど・・・ちょっと希望が持てました。

母も、ずっとベッドにいて退屈していたみたいで、嬉しそうだったし・・・また機会があれば、練習を兼ねて車椅子に乗せたい、と思っています。