バスウッド

ここのところ、いつも書いていますが・・・風邪気味で頭が痛いので、簡単に・・・
ネタが思いつかないので、以前、書きそびれていた、ギター関連の話題です。

以前、謎のモズライト・ギターをネット・オークションで落札した話を書きましたが・・・それ以来、あれこれモズライトの仕様について調べています。

そのなかで、オールドのモズライトは、初期の物にはアルダー材が使われていましたが、その後はバスウッド材が主流になった事を知りました。
バスウッドはアルダー以上に木目がはっきりしないので、塗りつぶしのフィニッシュの物はほぼバスウッド製のようです。
ちなみに、再生産品もほぼバスウッドが採用されているようです。

意外に思ったのは、昔は、バスウッドといえば廉価ギターに良く使われる材だったからです。
それが、一躍脚光を浴びたのは、80年代のヘヴィメタブームの時、シャーベルやジャクソンのギターに使用されるようになったからです。

確か、アラン・ホールズワースだったと思いますが・・・オールドのレスポールが軽いことから、グローバー・ジャクソン氏にギターの制作を依頼するときに軽い材の使用を頼んだそうです。
そこでグローバー・ジャクソン氏が選んだのがバスウッド材・・・出来上がったギターを弾いたアラン・ホールズワースは、その生音の大きさに驚いたそうです。
なんでも、アンプを通さなかったくせに、会話が聞こえないぐらい生音が大きかったとか・・・本当かなぁ?
以後、シャーベルやジャクソンのギターには、バスウッド材が使われるようになったそうです。

そもそも、バスウッド材は軽くて柔らかく加工がし易いという特徴がありますが・・・サウンド的には、鳴りは良いけれど高音も低音も今一つで中音だけという感じなので、あまり高級ギターには採用されていませんでした。
ところが、フロイドローズのようなトレモロを搭載し歪ませて使う場合は、その欠点が目立たないのです。
そんなわけで、以降はギター用の材としても認知されるようになったのです。

ところが、1960年代のモズライトにもバスウッドが使われていたのです。
確かに、モズライトのサウンドは中音が強いのが特徴だったし・・・幅広いジャンルの音楽に使うことも想定されていなかったので・・・急激に人気が出て大量のバックオーダーを抱えたモズライト社としては、加工がしやすい事から、バスウッドが採用されたのかもしれませんね。

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モズライト ヴェンチャーズ・モデル 1965年製