展覧会場は、やはり、と言う感じで混んでいました。
特に、今回、日本初公開となる「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は人だかりが凄かったです。
もっとも「都会のダンス」と「田舎のダンス」は並んで展示していたので、見比べることが出来ました。
こちらも、45年ぶりに揃って来日だという事です。
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が大作だという事は認識していたのですけど・・・「都会のダンス」と「田舎のダンス」も、意外と大きな作品でした。
風景画とか静物画もありましたが・・・どちらも、今一つな感じ・・・もし、人物画を描いていなかったら、これだけの名声は得られなかったでしょう。
ガレのガラス器は、お金持ちに人気だという事で・・・こちらも、結構、混んでいました。
展覧会では、有名なガラス器だけでなく、陶器や木工作品も展示されていました。
陶器を作っていたのは知っていたのですが・・・木工作品は、初めて見たのですが、素晴らしい出来・・・自然をモチーフとした日本人の職人のような繊細さが素晴らしいです。
でも、一番印象に残ったのは、下絵等のスケッチです。
ガレは、植物学者の絵は魂が無いと言っていたそうですが・・・スケッチに描かれた植物等は、観察が正確というだけでなく、生き生きとしていました。
枯れた葉っぱなども描かれていて、4月に見たカラバッジョの絵を思い出しました。
ルノワールの描いたバラなんかよりも、対象から受ける印象を見事に表していて、個人的には好みです。