ルノワール展とエミール・ガレ展

ルノワール展」「エミール・ガレ」展と展覧会をはしごしてきました。
この二つ、国立新美術館サントリー美術館と、どちらも六本木で開催されているのです。

ルノワール展は4月から開催されていたのですが・・・日本人が好きな画家のせいか、ルノワールの展覧会って、何度も開かれているので、今回は行かなくても良いかな?なんて、思っていました。
ところが、先週のテレビ東京美の巨人たち」で、「都会のダンス」と「田舎のダンス」を取り上げていたので、見に行ってみようかという気になったのです。

展覧会場は、やはり、と言う感じで混んでいました。
特に、今回、日本初公開となる「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は人だかりが凄かったです。

印象派からの決別となった「都会のダンス」と「田舎のダンス」は、印象派時代の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」の向かい側に展示されていて、空いていれば、対比して見れたので、ちょっと残念です。
もっとも「都会のダンス」と「田舎のダンス」は並んで展示していたので、見比べることが出来ました。
こちらも、45年ぶりに揃って来日だという事です。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が大作だという事は認識していたのですけど・・・「都会のダンス」と「田舎のダンス」も、意外と大きな作品でした。

もっとも、印象派とかの表現よりも、ルノワールといえば独自の人物画が特徴ですね。
風景画とか静物画もありましたが・・・どちらも、今一つな感じ・・・もし、人物画を描いていなかったら、これだけの名声は得られなかったでしょう。

ルノワール展を見た後に、ミッドタウンにあるサントリー美術館へ行き、「エミール・ガレ」展を見てきました。
ガレのガラス器は、お金持ちに人気だという事で・・・こちらも、結構、混んでいました。

展覧会では、有名なガラス器だけでなく、陶器や木工作品も展示されていました。
陶器を作っていたのは知っていたのですが・・・木工作品は、初めて見たのですが、素晴らしい出来・・・自然をモチーフとした日本人の職人のような繊細さが素晴らしいです。

でも、一番印象に残ったのは、下絵等のスケッチです。
ガレは、植物学者の絵は魂が無いと言っていたそうですが・・・スケッチに描かれた植物等は、観察が正確というだけでなく、生き生きとしていました。
枯れた葉っぱなども描かれていて、4月に見たカラバッジョの絵を思い出しました。

ルノワールの描いたバラなんかよりも、対象から受ける印象を見事に表していて、個人的には好みです。

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ルノワール展」 チラシ、展示作品リスト、チケット

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エミール・ガレ」展 チラシ、出展作品リスト、チケット