ハンブル・パイ

先日、スプーキー・トゥースというバンドを紹介しました。
スプーキー・トゥースのギタリストといえば、後にモット・ザ・フープルに参加したルーサー・グロヴナー、後にフォリナーを結成したミック・ジョーンズ、後にポール・マッカトニー&ウィングスに参加したヘンリー・マカロック等がいましたが・・・ベースのグレッグ・リドレーも後にハンブル・パイを結成します。

もっとも、ハンブル・パイといえば、元スモール・フェイセズのスティーヴ・マリオットと元ハードのピーター・フランプトンの二人が主役と言って良いでしょう。
ちなみに、スモール・フェイセズも好きなバンドなので、そのうち紹介したいと思います。
(残念ながら、アイドル・グループだったというハードは聴いたことがありません)

初期のアルバムは、スティーヴ・マリオットのソウルフルなヴォーカルを活かしたヘヴィな曲と、ピーター・フランプトンによるアコースティックな曲が混在しています。
まとまりに欠けるためか、この時期の評価は低いのですが・・・個人的には、その組み合わせが面白くて好きです。

期待されたほど人気が出なかったのですが・・・パワフルなライブの評判が良かったことから、2枚組のライブ・アルバム「パフォーマンス」を発表すると、一躍人気バンドの仲間入りをはたします。
当時としては、あまり有名で無いバンドが2枚組のライブ・アルバムを出すというのは、かなりの冒険だったと思います。

そして、音楽の方向性の違いからピーター・フランプトンが脱退すると、バンドはスティーヴ・マリオット主導のハードなブルース路線をとるようになり、人気を決定づけます。
ちなみにソロとなったピーター・フランプトンは、後に「フランプトン・カムズ・アライブ」で大スターの仲間入りをしますが、このアルバムも2枚組のライブアルバムでした。

逆に、ロックにも色々なバリエーションが登場してくると、ハンブル・パイのストレートな演奏の人気は徐々に無くなってきて、結局1975年に解散してしまいます。

私が、ハンブル・パイを聴いたのは、既に解散した後で、廉価版として売られていたアルバムでした。
当時のヴォーカルといえば、ロッド・スチュワートなんかが有名だったのですが・・・スティーブ・マリオットの方が素晴らしいと思った事を憶えています。

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「アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ」 ハンブル・パイ セブン・シーズ・レコード
デビュー・アルバムです

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「タウン・アンド・カントリー」 ハンブル・パイ RVC
一番アコースティックな感じのセカンド・アルバム

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「パフォーマンス」 ハンブル・パイ アルファ・レコード
人気を決定づけた5作目の2枚組ライブ・アルバム

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「イート・イット」 ハンブル・パイ アルファ・レコード
7作目、2枚組で3面がスタジオ録音、1面がライブという変則的なアルバム

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「サンダー・ボックス」 ハンブル・パイ アルファ・レコード
ちょっと勢いが無くなった感じの8作目