ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

先日、デビッド・ボウイとミック・ロンソンがルー・リードの名盤「トランスフォーマー」のプロデュースをした事を書きました。
ルー・リードといえば、ソロになる前に在籍していた、伝説のヴェルヴェット・アンダーグラウンドも、興味深いバンドですね。

今聴くと、そんなに凄いと思いませんが、当時としては、かなり斬新的なバンドだったと思います。
バンド自体は、そんなに有名にはなりませんでしたが・・・それこそ、デビッド・ボウイを始めとして、後のアーティストに与えた影響は多大でした。

初めてヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムを購入したのは、名盤と言われたデビュー・アルバムの「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド アンド ニコ」です。
確か、ルー・リードの人気により、幻と言われていたアルバムが日本でも発売されることになったのです。

記事などで、アンディ・ウォーホール作のバナナのジャケットと書かれていたのは目にしていたのですが・・・実際に購入してみると、バナナの絵はシールで、小さく「PEEL SLOWLY AND SEE」と書かれています。
・・・で、シールを剥がしてみると・・・バナナの皮をむいた実が描かれていました。

もっとも、同じくアンディ・ウォーホール作のジャケットを使ったローリング・ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」を先に入手していたので、オチは見当がついていたのですが・・・
スティッキー・フィンガーズは、本物のチャックが付いたGパンの絵のジャケット)
もちろん、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジャケットの方が先で、その影響を受けてローリング・ストーンズアンディ・ウォーホールにジャケット・デザインを依頼したのです。

ジャケット・デザインに限らず、アンディ・ウォーホールのプロデュースによるこのアルバムは、音楽的にもバンドの特徴が上手く表れているような気がします。
バンドはウォーホールが離れてからも前衛的なアルバムを制作するのですが・・・今一つ、制御が効かなくなってしまった感じがします。
そして、レーベルが変わった4作目は、前衛的な面を抑えてオーソドックスな感じになるのですが・・・やはり、バンドの人気が出ることはなく、結局、ルー・リードは脱退してソロ活動をするようになります。

ルー・リードの人気が出てから、当時の未発表曲を集めたアルバムやライブ・アルバムが発売されるようになりましたが・・・それらを聴くと、改めて、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの先進性に驚かされます。

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超有名なバナナのジャケット

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「Loaded」 The Velvet Under Ground
4作目、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとしては最も売れたアルバム

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「LIVE AT MAX'S KANSAS CITY」 The Velvet Underground
バンド存続中に発売されたライヴ・アルバム

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「1969 VELVET UNDERGROUND LIVE WITH LOU REED
後年発売された、ルー・リード在籍中のライヴ音源

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未発表音源を集めたアルバム