輪廻転生

昨日は、神保町ブックフェスティバルで本を9冊購入した事、そして先週は神田の古本まつりで7冊購入した事を書きました。
欲望の中でも、人間を人間とたらしめているだけあって、知識欲というのは、一番断ち切りにくいものだと思っています。

この知識欲というのも、仏教でいえば、煩悩なんでしょうけど、我慢せずに、心のままに従っても良いと思っています。

私の解釈では、日本では死ねば仏になりますが・・・そもそも仏教は輪廻転生を前提にしていて、
この世は苦に満ちているので、輪廻転生では永遠に苦から逃れられない、
そこで、悟りを開いて煩悩をなくせば、、因果の原因となるものが無くなるので、生まれ変わらなくなります、
つまり、輪廻転生の輪から離れた涅槃の境地に至るのだと思っています。

でも、知識欲の真理を知ろうとするのと、悟りを開こうとするのは、ほとんど同じような気がします。

それに、我が家の宗派は仏教ですが・・・これまでも何回か書いているように、個人的には、すべての物に魂が宿るというアニミズムを信じています。

さらに、この世は苦に満ちているとは思っていなくて、むしろこの世は天国だと思っています。
例えば、一年中花が咲き乱れるような気候よりも、日本の様に四季がある方が、それぞれの四季を楽しめて良いと思っています。
同様に、毎日気楽に暮らせるよりも、苦もあれば楽もあった方が、夢をみたり努力したりできて良いと思っています。
だから、輪廻転生して、またこの世に戻ってこれるのなら、涅槃の境地なんかより、そちらの方が良いのです。

もっとも、こんな事を言えるのは、これまで恵まれた人生を送ってこれたからなのでしょう。

余談ですが、先日、NHKの「新、映像の世紀」という番組を視ていたら、第一次世界大戦で作られた塹壕の天井に「地獄」と書かれているのを映していました。
なんでも、兵士たちは、塹壕から顔を出せば機関銃で撃たれるので、雨水が溜まる暗い塹壕の中で、毒ガス兵器の恐怖に怯えて何か月も過ごしていたそうです。
まさに、従軍した兵士にとっては、この世は地獄だったのだと思います。

おそらく、お釈迦さまが生きていた時代のインドでも、この世の中は苦に満ちていたのでしょう。

これまでの歴史の中で多くの人々が努力してくれたお蔭で、この世は天国だと思えるような世界になってきたのだと思うと、感謝しなければいけませんね。

実は、昨日買った本の中に、仏教の本とかアニミズムの本もあったので、こんな事を考えてしまいました。