アニヴァーサリー・ストラトキャスター

昨日は、1980年代半ばに日本向けに作られたラージヘッドストラトキャスターを紹介しました、
このストラトキャスターのネックは、アニヴァーサリー・ストラトキャスターの物とほぼ同じでした。
ひょっとしたら、レフトオーバー・パーツとして残っていた物を流用したのかもしれません。

アニヴァーサリー・ストラトキャスターストラトキャスター誕生25周年を記念して、1979年から2~3年間で1万本作られたと言われています。
記念モデルとしては、かなりの数が作られたので、結構、目にすることが多いです。

この当時は、記念モデルというのは珍しく、これ以前には、ギブソンが1974年にレスポール・カスタムの20周年モデルを作ったぐらいでした。

通常のストラトキャスターとの違いは、ネックが4点止めになっていて、ネックプレートに記念モデルの刻印、低音弦側のホーンにもAnniversaryの文字、そしてがシュパーゼル製のペグ等です。
当初は、ホワイトフィニッシュでしたが、その後はシルバー・フィニッシュになり、ペグもテレキャスター・デラックス等と同じシャーラー製に、リアピックアップがX1という高出力タイプに変更となっています。

リッチー・ブラックモアが広告に登場したことや、わが国では値段が安かったことなどから、当時はかなり人気がありました。
(資料によると、1982年の価格では、通常のストラトキャスターが25.6万円に対して、アニヴァーサリー・ストラトキャスターは24万円になっています)

なお、このモデルが成功したおかげで、この後、色々なバリエーションのストラトキャスターが登場してくることになります。

ちなみに、このモデルのシルバー・フィニッシュですが、トップコートのクリアーが黄色に変色しやすく、淡い金色になってしまうことが多いです。
変色していない物の方が、使用感が少なくて評価は高いのですが・・・楽器屋で使い込んで変色したものを見かけたら、なんとなく趣があって、気に入ってしまいました。

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アニヴァーサリー・ストラトキャスター 1979年製
シルバーが変色して、緑がかった金色になっています。