ギルド・ソングバード

昨日は、1970年製の過渡期の仕様のJ-200を紹介しました。
それと比較するために、モデルチェンジ後の1970年代のブラック・フィニッシュのJ-200も載せました。

意外とブラック・フィニッシュのアコースティック・ギターって少なですね。
私はが所有するギターでは、他にはギルドのソング・バードというエレアコが一本あるだけです。

このソング・バードというギターは、ヴインテージ・ギターの権威のジョージ・グルーンがギルドのオーナーだった頃に作ったモデルで、エレキギターの名器ブルース・バードのボディ・デザインを流用しエレアコ化したものです。
分厚いマホガニーの板をくり抜いて、トップにスプルースを貼った構造ですが・・・トップにはちゃんとブレイシングが施されていて、生で弾いてもアコースティック・ギターに近いサウンドが得られるようなっています。
ボディが薄く、エレキギターと同じ感覚で22フレットまでクリアに弾けるのが利点です。

気になっていたモデルなのですが、いつの間にか製造中止になっていました。
その後、楽器屋で中古を見つけて弾いてみたのですが、今一つだったので購入には至りませんでした。
そういえば、コントロールがついて無いものもありました。
店員によれば、ZONEという女の子バンドの人気で、日本向けに限定で再生産されたものだそうです。

で、すっかり忘れていたのですが、ある日楽器屋でブラックフィニッシュのものを見つけて、気になったので弾いてみたら、良かったので購入したのです。

後で調べてみたら、以前、私が試奏したのはコントロールがボリュームとトーンだけの初期モデルだったのです。
後期のモデルは、フィッシュマンのコントロールになっていて、このコントロール・パネルを設けるために、ボディが1 3/4インチから2 1/2インチへと厚くなっていたのです。
そのため、このギターでもボディ厚が足りないため低音が今一つですが、初期のモデルはさらにボディ厚が無いためもっと音域が狭いペラペラの音のうえ、コントロールで調整できる要素が少なかったのです。

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ギルド ソングバード 1995年製
資料によるとS4CEというモデル名で、ソングバードというのは愛称になっていますが・・・
ラベルには モデル名がしっかり「S.B. BK」と書かれています。

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ギルド・ソングバード 1995年製のコントロール