親子共倒れ

先ほどNHKの老人漂流社会という番組で、「親子共倒れを防げ」というのを放送していました。
親の介護をしている身としては、結構、身につまされました。

親の介護のために仕事を辞めた子供とか、非正規雇用で収入が少ない子供が同居していると、働ける年齢の子供と同居しているため、生活保護費が打ち切りになってしまうそうです。
そして、主に親の年金だけの収入になり、生活費が足りなくなって破産してしまうそうです。

行政が対策として行っているのは、生活保護を受けるために、世帯分離といって、親は高齢者施設に移ってもらい、子供には就労支援をするそうですが・・・
生活が苦しくても家族と一緒に暮らしたい、という家族の願いを無視しているようで、制度的に間違っているという指摘がされていました。

もちろん、私は働いていまして、生活費に困窮することはありません。
一応、そこそこの会社の正社員のため、介護のために忙しくない職場に変わったぐらいですが・・・
現在、4割にのぼるという非正規雇用だったら、仕事を続けづらくなるのは理解できます。

介護をしていると、宿泊出張ができないし、ほとんど残業もできません、もちろん飲み会とかへも参加できなくなりました。
あと、介護の関係で休みをとることも多くなります。

だから、融通のきく会社でないと、親の介護のために仕事を辞めざるを得ないのではないでしょうか?
もちろん、付き切り介護をしなければならないような状況の場合も、仕事を辞めざるを得ないでしょう。
私の場合、ヘルパーさんやデイサービスの助けを借りて、付き切り介護をしなくても良いので、この点は感謝しなければいけませんね。

番組では、子供が一人前に育って、老後は楽できると思っていたのに・・と、言っている親がいましたが、なかなか現実は思うようにいかないようです。

そういえば、私の叔父ですが・・・息子が二人いて、老後は楽できると思っていたら・・・
両方とも独身だったのですが、最初に弟の方が脳梗塞で障害が残ってしまったので仕事を辞めてしまい、その数年後に兄の方が、水虫が悪化したのを放置していたら感染して、両膝から下を切断してしまい、こちらも仕事を辞めてしまいました。
その後、弟の方は、簡単な仕事について僅かな収入を得るようになったのですが、兄の方は介助が必要だとかで、叔父は家計を助けるために、最近まで駐輪場の係員をやっていました。

確かに、いままで行政では一人暮らしの高齢者を重点的に見守っていたそうですが、家族と暮らしていても困まっている場合はあるようです。