昨日は、1968年製のJ-200を紹介しました。
J-200は、キング・オブ・フラットトップと言われますが、何故か日本では人気がありません。
やはり、日本人にはボディが大きいとか、派手すぎるのでしょうか?
あと、よく言われるのが、思ったほど鳴らないという意見もあります。
そもそも、メイプル・ボディのギターは強めに弾かないと鳴らない傾向があるようです。
しかし、1950年代初期までのSJ-200を弾くとイメージが変わります。
(残念ながら、戦前のSJ-200は弾いたことありません)
これが、1950年代半ばになると、ほぼコード・ストローク向きとなり、強く弾くと、J-200でイメージする圧倒的なパワー感が感じられる音になります。
いかにもアメリカンという感じで、パワーのある外人がガンガン弾く感じですかね。
昔は、SJ-200とJ-200はピックガードが違うぐらいのイメージしかありませんでしたが、機種名の通り異なったギターという感じがします。
おそらくこの変化は、1951年に登場したJ-185とのすみわけを図ったのではないでしょうか?
J-185は、小ぶりでバランスが良いため、パワー感は今一つですが、SJ-200よりさらにフィンガー・ピッキングに向いています。
そして、1960年代になると、昨日も書いたように、チューン・O・マチックのブリッジになったため鳴りが悪くなりますが、独特なサウンドがするようになります。
冒頭に書いたように人気はありませんが、SJ-200やJ-200って存在感があるので、個人的には好きなんです。
例えば、1958年の価格を比べてみると、J-200は400ドルで、J-185Nが250ドル、SJNが177.5ドル、J-50は145ドルです。
そして、価格に伴い、生産本数もそんなに多くありません・・・
よくサンバースト・レスポールの製造本数が1500本しか作られなかったと言われますが、1958年~1960年のJ-200の製造本数は470本です。
最高機種だけに、いかに手間をかけていたか判ります。
ギブソン J-185 1951年製