アロハシャツと人民服

昨日は、ボディにDuke Kahanamokuと書かれたALOHAというブランドのウクレレを紹介しました。
その中で、Duke Kahanamokuと書かれたアロハシャツもあるという事を書きました。

このウクレレとアロハシャツの文字やマークは同じです。
おそらく、アロハシャツのブランドがDuke Kahanamokuで、ノベリティ等で同じマークを入れたウクレレを作ったのではないでしょうか?

そういえば、アロハシャツって、貧乏だった日本移民が、日本から持ち込んだ浴衣や着物の生地から開襟シャツを作ったのが始まりだそうです。
その綺麗な柄が評判になり、ハワイでは鮮やかな柄の開襟シャツを作るようになったとか・・・
なんでも、高価で取引されるヴィンテージのアロハシャツの中には、当時の浴衣や着物の生地を使ったものがあるそうです。
真珠湾攻撃があっても、ハワイの人はアロハシャツを愛するのをやめなかったとか。

似たような話で連想したのが、中国の人民服です。
孫文辛亥革命があったときに、日本に留学していた多くの中国の知識人が急いで帰国しました。
彼らが着ていたのが日本の学生服で、それが元になって人民服が作られたそうです。
その後、支那事変が起きても、中国の人は人民服を愛用していました。

もっとも、学生服の元になったのは、フランスやドイツの軍服だと言われています。
そして、セーラー服はイギリス海軍の軍服だとか・・・
もちろん、第二次世界大戦で連合国と戦ったときも、学生服やセーラー服はそのまま使用されていました。
現在、日本の女子高生のセーラー服ファッションは、アニメ文化を通じて世界各国に広まっているとか。

そういえば、唐装といわれる、チャイナスーツやチャイナドレス自体が清王朝を作った満州族の民族衣装でした。
満州族に支配されていた漢民族本来の民族衣装は、漢服といわれるゆったりとした衣装でした。
満州族騎馬民族のため機能性に富んだ服装だったので、そこが漢民族にも愛用されたのでしょう。

どうも衣装というものは、ひょんなことから他の国に広まって、戦争などの政治とは関係なく、愛用されるようになるみたいです。