大学出身の特徴

昨日は「日本のいちばん長い日」という映画について書きました。
これに関して、先ほどNHKで「”終戦”知らぜらる7日間」という番組が放映されていました。

終戦後にも、連絡が伝わらない部隊や終戦を認めない部隊によって、戦闘があったことはなんとなく知っていましたが・・・
大本営からの戦闘停止命令が8月22日午前零時だったことは知りませんでした。
さらに、外地での状況を考慮して、外地の戦闘停止は8月25日の午前零時だったそうです。

番組では、敗戦の混乱で、この期間の資料があまり残っていないという事でしたが・・この時期の人間関係や試行錯誤は・「日本のいちばん長い日」とセットで述べられるべきだと思います。

武装解除などの戦後処理がうまく進まずに、連合国からの空襲などの大規模な攻撃が起きてもおかしくない状況だったと思うと、現在の平和な日本の礎を作ったのは、この時期の微妙な指導部の決断によるものなのが判りました。

もちろん、番組でも紹介していましたが、戦争継続の命令をした幹部に対して、それを拒否した部隊長などがいた事もあると思います。

そういえば、拒否した部隊長に共通するのは大学出だという事でしたが・・・
なんとなく、わかる気がします。

私の経験でも、高校出の新入社員は、命じられた仕事はよくこなしますが、それ以外の仕事を自主的にこなすという面では弱い感じがします。
一方、大学出の新入社員は、命じられた仕事について、その仕事の意味とかを考えたりして、高校出に比べると少し弱い感じですが、自主的に仕事を行うという面では強い感じです。

ちなみに、何故、新入社員か?と言うと、高校出でもベテランになり部下や後輩ができると、自主的に考えるようになるからようだからです。

この仕事の意味を考えるという点、言い換えると、言われた事を鵜呑みにしないという点が、この部隊長の行動と同じだと思います。

おそらく、高校では学校が決めたカリキュラムを受けていある、つまり受け身で勉強しているのに対して、大学では、自ら講義を選んで受講するという自主的な勉強法を行っていることによると思います。

私の行った大学では、出席をとる教授はほとんどいませんでしたし・・・
教室の後ろのドアが開いていて、授業が面白くなければ、どんどん学生は出ていくし、面白く授業は、履修していない学生もいて満席状態という感じでした。

最近は、必ず出席をとり、履修の選択肢も少ないような大学もあるようですが・・・おそらく戦前の大学だったら、もっと勉強したい者が自由に勉強できるような環境だったのではないでしょうか?

そういえば、大学進学率が上がって、高校出身者が少なくなったのですが・・・このような大学出身者の特徴が減って、高校出身者の特徴に似てきた感じがします。