Super400

昨日は、ギブソンのJ100とJ185を紹介しました。
その中で、何故か1972年から製造開始されたJ100に、1970年までのオレンジラベルが使われていた事も書きました。
オレンジラベルで思い出したのが、珍しい7弦のギブソンのSuper400です。

このギター、かれこれ10年以上前に、渋谷の楽器屋で見かけたのですが・・・
良いギター独特の雰囲気がしていてピンと来たのですが、値段が高かったので迷っているうちに売却済みとなってしまいました。

それが、3年ぐらい前に、その楽器屋へ行ったところ、またこのギターが置いてあったのです。
それも、以前よりもかなり安い価格で・・・
で、購入してしまいました。

おそらく、何かの事情があって、購入したオーナーが手放したのでしょう。
でも、なんとなく私のところに来るような運命だったような気がしています。
こんなことがあるから、ギターに魂が宿っていると思ってしまうのですね。

おそらくカスタムオーダーだと思われ、ヘッドのGibsonロゴは戦前の筆記体ロゴになっています。
エレクトリックではなく、アコースティック仕様の物に7弦用のシングルコイル・ピックアップが後付けされています。
ヘッドが折れた部分を修理した跡があったので、最初はヘッドを7弦に改造したのかと思いましたが・・・
ポジションマークがスモール・スクエア型に見えるぐらいのワイド・ネックから、元から7弦用として作られたのが判ります。

このギター、オレンジラベルのシリアルが薄くなっていて、一部の文字しか読み取れません。
そのせいか、楽器店では1960年頃として売られていました。
でも、オレンジラベルにUNION MADEと記されているので、1960年代後半の物だと判りました。
ヘッドの角度も14度なので、間違いないでしょう。
後で調べたら、読み取れる数字から、1960年代後半で当てはまるのは1967年製と判りました。

店員は、ケースは後年の物に交換されているし、ピックアップを付けたときにピックガードも後年の物に交換されていると言っていましたが、これらもオリジナルだと判りました。
どうも、この業界では、古い物を有難がる傾向があるようなので、古い物を期待する気持から判断を誤ったのでしょう。

通常のギターに対して、低音弦が1本追加されているのですが・・・
やはり、使いこなせていません。
いまのところ、高音弦6本だけ使って弾いていますが、それでも、さすがに音は凄く良いので満足しています。

イメージ 1
ギブソン Super400C
トップのスプルースにうっすらとトラ杢が入っています。

イメージ 2
Super400Cのバック
さすがに、1950年代の物に比べるとフレイムが薄いように思います。

イメージ 3
Super400Cのオレンジラベル
Gibsonの文字の左にUNION MADEと記されています。