偶像破壊

御存知のように、ISIL(イスラム国)がメソポタミア文明文化財を破壊しました。

以前も書きましたように、私は古い物や人に愛された物なんかには魂が宿っていると思っています。
だから、とても心が痛みました。
もちろん、貴重な文化遺産が無くなったことも残念です。

以前、タリバンバーミヤン大仏を破壊したときもそうでした。
そして、戦争で破壊された建物とかも見ると心が痛みます。
戦争でなくても、物が破壊されるのは悲しいですが・・とくに暴力で破壊されるのは嫌いです。
もちろん、人が殺されるよりはマシですけど。

イスラム教では、偶像崇拝を禁止しています。
ムハンマド自身も、カアバ神殿にあった聖像をすべて破壊しています。
でも、それは偶像を神としてたたえるからだと思います。

私は物に魂が宿ると思いますが、崇拝する気持ちはありません
しかし、人や生き物と同様に、みんな大事にしてあげたいと思います。

そもそも仏教もキリスト教も最初は偶像崇拝で無かったのですが、後の人間が聖像を作ったり絵に描いたりするようになったのです。
その信仰心を考えると、人間ってなんて健気なんだと思って、聖像や宗教画も良いなぁと思うのですが・・・

タリバンは、バーミヤン大仏を破壊したのは間違いだったと言っています。
ISILも、考えを改めて、このような行為をやめてくれたらと思っています。
そして、人を殺すことも、建物なんかを壊すことも。