自衛隊とは

昨日は、旅券返納について、フリージャーナリストの身の安全を心配したのでなく、政府に迷惑をかけられたら困るというのが本音じゃない?と書きました。

世界でも、渡航禁止を行っている国はないようですね。
もちろん有志連合の、人質や殺害された国民がいる国でも行っていません。
やはり、それぞれの国民の安全をどう守るかという事は議論になっているようですが、それでも渡航禁止は全く検討に入っていないそうです。
大体、現地での体制を強化するとか、渡航前に身を守る研修を受けさせるといった事を行っているとか・・・

国民の事を第一に考えて、個人を尊重するというのが、本来の民主主義だと思います。
もし、政府が面倒を避けるために、国民の自由を制限するというであれば、それは社会主義的発想のような気がします。

それに、他の国からは戦場ジャーナリストNGO等が危険を冒して現地に入っているのに、日本だけは国民の安全確保のため国権で禁止するというのは、どうなんでしょうかね・・・
なんとなく、自衛隊を海外派遣しないことなんかより、島国根性っぽい気がします。

この件で、以前読んだ自衛隊に関するエッセイを思い出しました。
(誰のエッセイだったか忘れてしまいましたけど)

そのエッセイストが自衛隊の演習を見学したときのことです。
確か北海道に仮想敵国(当時はソ連?)が攻めてきたと想定しての演習です。
あそこの陣地をとられたら、こちらから攻撃する、といったような作戦を色々と検討しているので、
「住民の避難はどうするのですか?」と質問したところ、
「住民は既に自主避難している事を前提として作戦をたてています」と回答されたそうです。
これを聞いて、そのエッセイストは、自衛隊とは、国民を守るものでなく、その名前の通り、自ら(自衛隊)を守る軍隊なんだ。と理解したそうです。

まさか、日本政府は、政府自身を守るために働いていませんよね。