憲法

ここのところ法律関係の事を書いてきたので、今日は憲法について書こうと思います。

憲法っていうと、色々と意見が分かれますので、予め断っておきますが・・
そんなに詳しくないので、私が勝手に思っていることです。あまり、気にしないでください。

私は、憲法改正派です。
でも、9条はこのままで良いと思っています。
じゃあ自衛隊は?と聞かれると、現状のままの憲法解釈で良いと思っています。
昔は、自衛隊憲法違反だ、と思っていました。
でも、カンボジアポルポト派の事を知って、理性的な交渉がができる相手ではないのが判り、考えが変わりました。
ポルポト派のように、何をするか判らないような集団が、国の政権をとることもあるのです。
ポルポト派はアメリカと戦争して勝つつもりでいたとか・・・)
日本周辺では、北朝鮮が危険だとおもわれますが、未だ理性的な交渉ができる相手だと思っています。
でも、世界には、イスラム国やボコ・ハラムのような狂信的な集団もいます。

そして、憲法前文の、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」ですが、
昔はイデオロギーが重要でしたので、諸国が助けてくれることを期待できましたが、現在は国の利益の方が重要なので、利益がなければ見殺しになる可能性があると思っています。
(国連決議で、非難ぐらいはしてくれでしょうけど)

だから、現状で国民を守るためには、自衛隊の存在はやむをえないと思っています。
でも、平和国家という理念は捨てないでいてもらいたいのです。
もちろん、世界中で戦争が無くなり軍隊や武器が無くなるのが理想です。

・・・で、私が改正した方が良いと思っているのは憲法1条なのです。
意外と知らない人が多いのですが、1条は天皇について条文です。
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」

憲法の3原則は基本的人権国民主権三権分立(もしくは平和主義)と言われています。
実は、このうちの国民主権については明確に規定した条文がありません。
憲法前文では触れています)
そこで、1条の「主権の存する日本国民の総意」という文言を持って、国民主権と解釈しているのです。
でも、普通に読めば、1条は国民主権を述べているのではなく天皇の地位を述べていると理解するのが自然です。
だから、民主主義国家ならば国民主権を明確に憲法で規定するべきだと考えているのです。

そして、憲法では天皇について触れなくても良いのではないか、もし触れるのであればもっと後の条文で良いのではないか、と思っています。
ちなみに、憲法は全部で103条あり、そのうち1条から8条までが天皇についてです。
世界的に見ても、このように君主について重く扱っている憲法はありません。

おそらく、憲法公布以前は天皇は現人神であり、国民は天皇の臣民だったということから、天皇による社会への影響力を恐れて、このような憲法の形になったのではないかと考えています。
でも、現在では、天皇の影響力は低下していますし、下手したらタレントの方が社会への影響力があるかもしれません。
だから、天皇ではなく、憲法1条では国民主権を明確に宣言してもらいたいのです。