トランプ大統領は駆け引きが上手い?

ニュースによるとアメリカ商務省がHuaweiへの部品供給を禁止する措置を発表したそうで、これによりHuaweiが製品を作れなくなる可能性が高いそうです。
もちろん、これはトランプ大統領の意向で、5Gの主導権を中国に握られる事を避けるのが目的と言われています。

米中の経済摩擦が過熱していますが・・・両者が関税をかけあう闘いを続ける限り、中国が負ける可能性が高いと言われています。
何故なら、中国製品の主な魅力は価格の安さなので、関税により価格が上がれば売れなくなってしまうからです。
もちろん、アメリカ製品も価格が上がれば売れ行きは落ちると思いますが・・・機能的にどうしても必要という場合などがあるため、まるっきり売れなくなることはありえません。

トランプ大統領といえば、イラン周辺国から米国人の退去を命じたり、中東への兵力増強も検討されていると言われており・・・こちらも、かなり、きな臭くなってきています。
もちろん、これはイランに対する圧力であり・・・優位な条件で交渉を再開させようとする意図だと思われますが・・・その一方で、局地的な戦闘になっても構わないという考えもあるような気がします。
それは、ブッシュ大統領のように、アメリカでは、戦争がはじまると大統領への支持率が、急上昇するという傾向があるからです。

そういえば、北朝鮮についても、米朝会談が成果なしで終わった時・・・ひょっとしたら、最初からトランプ大統領は途中で席を立って優位な状況を作り出そうと思っていたのでは?と、書きました。
北朝鮮は、飛翔体を発射するなど強気な姿勢を崩していませんが・・・これは、もう一度、対等な立場で米朝交渉を始めたいという意思表示であると思われます。
しかし、北朝鮮では多くの人が餓死するなど食料不足に陥っており、このまま経済制裁が続けば体制が持たなくなる可能性が高いため・・・いづれアメリカ側の条件を飲まざるを得なくなるのは明らかです。

こう考えると・・・前から言われるように、トランプ大統領は駆け引きが上手いように思えます。
もちろん、一歩間違えば、イランも北朝鮮も、そして中国とも、戦争を引き起こす可能性は無いとは言えません。
しかし、相手国からアメリカが先制攻撃を受けるように仕向けているし・・・武力においてもアメリカが優位だし、国際世論もアメリカを支持するようにしているので・・・最悪の事態となっても、アメリカが勝利するようになっています。