ちなみに、「あおもり犬」は青森美術館の開館に合わせて作られた高さ8.5メートルの巨大な作品です。
私は「あおもり犬」の実物を見た事がありません・・・でも、その存在は他のテレビ番組の映像で知っていました。
もちろん、何故、下半身が地中に埋まっているのか?なんて事も考えた事はありません。
ひょっとしたら、そこに気づかないというのは、私が東京で生まれ育ったせいで、郷土愛とか都会に対するコンプレックスとは無関係だったからかも知れませんね。
もっとも、郊外だったため、奈良さんが育った弘前ほどではなくても、かなり自然が一杯だったので・・・成長と共に、家の周囲がどんどん宅地化される経験をしています。
子供の頃、捨てられた犬を拾ってきた記憶もあり・・・エピソードにちょっと共感してしまいました。
実は、奈良さんの有名な少女の絵について・・・キティちゃんなんかと同様なキャラクター的なとらえ方してきたので、ちゃんと芸術という見方をしなければいけない、と反省してしまいました。
ちなみに、田中麗奈さんが「あおもり犬」を見て仏像をイメージしたと語っていたましたが・・・番組の言う様に無表情というだけでなく・・・その僅かに開いた目が、仏像に共通するような気がします。
他の動物では、セロトニンが発生しないそうです。
もし、「あおもり犬」がこちらを見つめる目をしていたら・・・見る人は幸せを感じてしまうのかも、なんて思ってしまいました。
そうしたら、芸術作品ではなく、単に可愛い像というだけになってしまったかもしれません。
そういえば、奈良さんの少女の絵も、その目の描き方が芸術作品たらしめている重要なポイントでした。